穏やかな色合いで心なごむような日本画 20数点
大磯町のギャラリーさざれ石(大磯1174)で、日本画家・前田有加里さんの個展が開かれている。真ん丸い姿を連ねたサボテン、合歓(ねむ)の花やナズナ、稲穂、クワイなどの植物や青果、富士山と照ヶ崎海岸に飛来するアオバトを描いた作品など20数点を紹介。穏やかな色合いで心なごむような日本画が並ぶ。7月5日(月)まで。
大磯での初個展 大磯にちなんだ題材で作品にチャレンジ
前田さんは金沢市出身。京都造形芸術大学で日本画を学んだ。卒業後は金沢や京都、銀座のギャラリーなどで個展を開催するほか、グループ展や海外のアートフェアに出品。日本画により親しんでもらおうと、講演やワークショップでも活動している。2018年、加賀藩前田家の菩提寺である宝円寺の襖絵を制作し、奉納した。
大磯での個展は初めて。この地域にちなんだ題材を選び、今まで制作したことがなかった鳥の作品にチャレンジした。「おもに描いてきた花と異なり、アオバトは目と表情がある分、人間に近い雰囲気を表現することができる。生き物を描くことは、奥が深いと感じた」と前田さんは話す。
観覧無料。午前11時から午後6時まで。7月3日(土)を除く土曜日と日曜日、最終日に作家在廊。火・水・木曜日休廊。
問い合わせは同ギャラリー【電話】0463・67・9662。