日本人の5人に1人が糖尿病患者(疑い含む)といわれる現代。頭では「規則正しい食事や適度な運動が大切」と分かっていても、実行は難しい…。かくいう意志薄弱な記者もその一人。継続的な治療の助けになる医院はないものかと思い、たどり着いたのが京急線能見台駅徒歩3分の「田川内科医院」でした。
院長の田川暁大医師は、横浜市立大学大学院医学研究科博士課程修了で、神奈川県立循環器呼吸器病センター呼吸器内科や海老名総合病院糖尿病センター、景翠会金沢病院などで経験を積んできました。
開院するときも長年、携わってきた「横浜市金沢区で」という思いが強かったそう。「身近な場所で質の高い医療を提供する」をモットーに日々の治療にあたっています。糖尿病だけでなく、呼吸器病の専門医でもあります。
ちなみに趣味はバイオリン。自身で立ち上げたオーケストラは横浜、東京を中心に演奏活動をしているそうです。
「慢性疾患は治療継続が第一」
田川院長が糖尿病患者の診療で最も心を砕いているのが、「一人一人の生活に合わせ、実行可能で継続できる治療を提案し、『一緒に考えながら』治療を進めること」。
「『糖質を減らした食事を』とか『適度な運動をしてください』とただ言うだけでは、できる人のほうが少ないと思います。
ひとりひとりと向き合って、病気や治療内容を分かりやすく伝え、将来の健康について共有することで、自発的な治療に導くことが大切なのではないでしょうか」
と話してくれました。三日坊主になりがちな記者にとっては、心強い限り。
「早め早めの対策が欠かせない病気なので、放置せずに必ず相談していただきたいこと、中断なく治療を継続していただきたいことは、丁寧に丁寧にご説明しています」
特に
- 自覚症状がないから、通院しなくても大丈夫
- 生活習慣を知られるのが抵抗がある
- 我慢ばかりを強いられるのではないかと不安
- 間が空いてしまったので、治療再開は気が引ける
という方ほどまずは相談を。
80点の生活でも合格
こうした慢性疾患に必要なのは、症状が良くなっても継続的に自己管理していくこと。
「それでも、我慢ばかりしていては続きません。100点満点を目指すのではなく、80点で合格くらいの気持ちのほうが長続きしますよ。改善を要する生活習慣の中で、一つか二つ、〝できること〟を見つけて実行するだけで十分に効果がでることもあります」
なるほど、これなら続けられそうですね。
「症状から、これだけは守っていただきたい、ということについては、厳しくお伝えすることもありますよ」
呼吸器疾患も
田川院長のもう一つの専門、呼吸器内科の慢性疾患といえば、ぜんそくや慢性閉そく性肺疾患(COPD)です。
「COPDの原因は、まず喫煙。咳や淡が続き息切れする人は要注意です。治療の第一歩は何よりも禁煙です。COPDも気管支喘息も、症状が安定した後の治療継続が重要です」
と話す。