「患者さんと一緒にあゆむ医療」を理念に188床の入院設備を持つ西横浜国際総合病院。中高年の多くが悩む「変形性膝関節症」について、同院の整形外科部長でもある濱裕副院長に聞いた。
加齢による膝の痛みでまず疑われるのが、変形性膝関節症だ。関節軟骨などがすり減ることで生じるもので、濱副院長によると「階段の昇降時に痛みがある」「正座ができなくなった」などの症状から始まることが多いという。「加齢とともに症状が悪化するので、生活に不便を感じていたら早めに専門医までご相談ください」と濱副院長。
症状に合わせて対応
同院では症状に合わせて適切な治療を実践。初期段階では消炎鎮痛の内服や外用薬での治療のほか、日常生活の動線までを考慮した生活指導までを担う。より症状が重い場合には関節注射や、全置換や部分置換などの人工膝関節手術、関節鏡視下手術などを行う。
とくに手術においては3週間以上の入院期間を設け、患者と医師が「しっかり安心」できる状態になるまで徹底的にサポート。手術時と入院や外来での担当医が同じなのも同院ならではだ。濱副院長は「当院ではコロナ禍において検温・入場制限など徹底した対策を行っています。膝や股関節の痛みなど、整形外科においては安心してご来院ください」と話す。