70店舗以上の加盟店をもつフランチャイズグループがあります。雨どい修理をメインとする住宅リフォーム事業に取り組む「あまどい屋」さん。全国各地に様々な年齢、性別の個人オーナーを抱える同グループですが、先日は同グループスタッフの姉から「あまどい屋で独立したい」と申し込みがあったそうです。
その女性は同グループのスタッフである國分寿夫さんの姉、奥村真理さん。1児のママでありながら、働く場を求めているのには訳が。旦那さんが大病を患い手術しようにも収入が少なく、医療費が払えないがために治療が受けられないそう。「そこで弟に相談したんです」と奥村さんは話します。
が、國分さんの第一声は「独立は簡単じゃない」――。その言葉に少なからず奥村さんはショックを受けたと言いますが、対話を重ね、奥村さんの本気が國分さんに伝わると「じゃあ、一緒にがんばろう」と理解を示してくれるようになったといいます。
そして、あまどい屋として奥村さんの独立が決まると、先日には早速、事業や経営、営業に関する研修が行われたそうで、「楽しかった。闘志が沸いてきました」と奥村さん。この後、実際に雨どい修理を行う研修を受けたうえで「現場」へと羽ばたいていくそうです。
奥村さんは「研修を通して事業を成功させるにはそのための努力が必要なことを知りました。自分に足りないものは多いですが、弟を含め、まわりの人たちが激をおくってくれていることがありがたいです」
- あまどい屋のきょうだい物語。今後が楽しみです。
なぜ、あまどい屋は頑張った分だけ得るものが大きいのか
理由となるのがその市場。
- 「雨どい」というニッチ産業でありながら、顧客となりうる高齢者の一軒家は国内およそ2,200万世帯と数多く、近年の異常気象により台風、豪雨などの被害が多発し、住宅修理の需要が増している背景がある。
- また、無店舗や一人での運営が可能で初期投資がかからない分、仕事を受けただけ、売上が伸びるといった図式が成り立つ。一方で、あまどい屋本部のサポート体制が充実している点も見逃せない。当初だけでなく、開業後もサポートしてくれるので、あまどい屋のフランチャイズにはこれまで、「仕事がない」といった状況に陥ってしまったところはみられないという。