自由民権資料館(野津田町897)が9月5日(日)まで、2021年度第1回特別展「町田と江戸―ヒトとモノの交流史―」を開催している。午前9時〜午後4時30分。入館無料。
日本橋からほぼ10里(約40Km)圏内にあった町田。巨大都市江戸とも相互の成長・発展に影響を与える関係にあった。今回の展示では町田の村々が江戸の大量消費を支える後背地であった側面がわかる資料などがそろう。「江都近在名勝一覧之図」は江戸城を中心に10里四方を対象に名所などが記載された地図。「宿場町であった小野路や木曽といった地名も記されています」と学芸担当の小林風(しなど)さん。町田市は材木類が豊富で炭などで江戸の燃料を支えた。
庶民の生活が見える
「留守中諸用覚帳」は下小山田村に妻子を残して江戸に赴任していた大谷啓助が、村に残る幼い息子のために残した教訓書。「火之用心子どもけがなきやう」など、村で生活していくための教訓を子どもが読みやすいように平仮名交じりで書いてある。(問)同館【電話】042・734・4508