地産地消で地元農家を応援
緑園の洋菓子店「パティスリー・ラ・ベルデュール」で、瀬谷区の上瀬谷地区で生産されている南米原産の果実「パッションフルーツ」を原材料に使った洋菓子の販売が始まった。地元農家の応援や地産地消の推進を目標にした取り組み。
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今回使用されるパッションフルーツは、同地区の新たな特産品の開発を目指して2020年度から試験栽培されているもの。認知を図るべく生産農家の一人、小林裕三さんが同店に持ち込み、原材料として使用してもらえるように交渉。オーナーシェフの服部明氏が「完熟させて使うと、品質の高い沖縄産のものと比べても遜色のないクオリティ」とその味を評価。このほど商品化が決まった。
パッションフルーツの芳醇な香りと甘酸っぱさは洋菓子と相性抜群。現在販売されているのは「ムース・オ・パッション(横浜パッション)」(486円)、生チョコ「パヴェ・ドゥ・ショコラ パッション」(1080円)、アイス「グラスパッション」(648円)の3種。全て税込価格で数量限定。売れ行きは好調だという。
「お客様に長く愛されるように『ただ地元のものを使う』のではなく、フルーツの魅力を最大限に引き出して本格的な味に仕上げた。地元農家さんたちの応援につながれば」と服部さん。小林さんは「地元の皆さんに知って頂く大きなチャンス。更に改良を重ねていきたい」と話した。