高田在住の笹枝忠さんが飼っているコールダックの梵知(ぼんじり)(3)。「ぼんちゃん」と呼ばれ、地域のアイドル的存在として愛されています。
「小学生の頃、近所でアヒルを飼っていた家があって『自分も大人になったら飼いたい』と思っていた」という笹枝さん。3年前、その夢を叶え、ぼんちゃんを岩手県から迎え入れました。
コールダックはアヒルを改良した品種で、アヒルと比べると4分の1ほどの大きさ。体重はおよそ800g。名前はそのプリプリとしたお尻と、鶏の部位である「ぼんじり」が由来です。
笹枝さんが「特別かわいいというよりも、家族として日常のなかに存在している」と話すように、普段の生活でもペット入場可のスーパーやホームセンターには、一緒に出かけるといいます。
とは言え、その姿はやはり目立つもの。「すれ違ったお客さんから声をかけられることもしょっちゅう」とのことです。
園児にも人気
家の前が近隣の保育園の散歩コースにもなっていることから、園児の間でもすっかり人気者です。
姿が見えない時は「ぼんちゃんいないね」という声や名前を呼ぶ寂しそうな声が聞こえ「慌てて外に出したこともあった」と笹枝さんは笑みを浮かべます。
水浴びをして気持ちいいと自ら手に乗ってくることがある一方、お腹がすいたり機嫌が悪いと怒って鳴き出すというぼんちゃん。
笹枝さんの息子・歩睦(あゆむ)さんのことは「弟と思っているみたい」で、学校から帰ってくるとつついておやつをねだるそう。
笹枝さんは「今ではエサを届けてくれる宅配便や郵便局の配達員も、会うのを楽しみにしてくれている。皆さんの日常に根付いて、これからも仲良くしてもらえたら」と話しています。