2024年4月から市直営から民間運営に切り替わり、リニューアルした茅ヶ崎公園体験学習センターうみかぜテラス。前編では、メディア社ならではの情報発信や館内掲示に力を注いでいることについてお聞きしました。続いて後編では、市民や地域とのつながりについてインタビューしました。
登録団体や企業、作家さんとのコラボも
茅ヶ崎市のもつ市民力を結集し、活躍の場の創出しようと考えているうみかぜテラスでは、登録団体はもちろん、作家さんや企業などの地域人財を活かしたイベントや企画をたくさん用意しています。
交流ラウンジでコンサート
井方五月心さんの俳画により季節感も
茅ヶ崎市内の事業者とタッグ
うみかぜテラスは夏季期間中、炎天下かけこみスポット(クーリングシェルター)として定められたので、1階交流ラウンジに「熱中対策コーナー」を設置しました。そこに展示した「アイスタオル」や「クールリング」「アイスまくら」などの熱中対策グッズの数々は、カインズそよら湘南茅ヶ崎店様がご提供してくださいました!!
そのほか、1階交流ラウンジのみんなの本棚「くるくる文庫」の本は特定非営利法人もったいないジャパンさんから寄贈いただきました。「今後、もっと市内の事業者さんとの連携を増やしていきたいです」
ストリートピアノやみんなの本棚、遊具など…フリースペースがより楽しく!
うみかぜテラスには、有料の貸部屋のほか、無料の交流スペースが設けられています。窓口のある地下1階から案内してもらいました!
コートのネットが2重になって、のびのび遊べるように【新オリーブ広場】
野球場側に広がる新オリーブ広場ですが、放課後や休日は子どもたちで賑わう人気施設です。東西でコートが区分されていて無料で遊べます。
- 東側コート…小学生以上のエリア (所定の書類への記入&窓口での手続きが必要、1コートにつき5人まで、ボール利用は1個まで)
- 西側コート…未就学児や高齢者エリア(手続き不要)。幼児や高齢者が柔らかいボールやフリスビー、縄跳び、かけっこなどで楽しめます。
以前は、ボールが通路側のプランターのお花や野菜にぶつかって折れていましたが、ネットを2重にしたことで、植物も保護されて子どもたちものびのびと遊べるようになりました。
【地階&1階交流ラウンジ】
毎日のように囲碁将棋を差しに来る高齢者や、リモートワークをする社会人、放課後にはおしゃべりや学習をする子どもたちで賑わいます。ランチ時間は、お弁当やパンを広げる親子連れやサークル仲間の姿も。
人気のボードゲームを仕入れました!無料で貸出しています【地階・交流スペース】
雨の日や猛暑の日は、交流スペースでオセロやジェンガ、囲碁将棋で遊べます。「ナインタイル」や「おばけキャッチ」など人気のボードゲームも入荷したそう。友だち同士や家族で楽しまれています。
海辺のパン屋さん【1階交流ラウンジ】
市内の3つのパン屋さんが曜日替わりでパンを販売。うみかぜを感じながらおいしいパンを召し上がれ~。
- 土曜日担当 11:00ごろから無くなり次第終了 ティンバーライ (東海岸北3-10-27)
「季節に合わせたパンをお作りしています」
- 水曜日・日曜日担当 10:00ごろから無くなり次第終了 Le ciel bieu(ルシエルブルー)(浜須賀2-8)
「昔ながらの製法で、自家製の天然酵母パンなど、身体に良いパンを揃えています」
- 木曜日担当 10:00ごろから無くなり次第終了 thyme to bake(タイム トゥ ベイク)(店舗なし)
ストリートピアノ始めました!【1階交流ラウンジ】
交流ラウンジにはアップライトピアノが。窓口で手続きすれば、「ストリートピアノ」として自由に弾くことができます。名演奏者がたまに弾きに来るので、立ち会えた人はラッキーだとか。館内中に美しい演奏が広がります。
くるくる文庫【1階交流ラウンジ】
- 本を譲りたい方 読み終えた&おすすめの文庫・書籍・児童書・絵本などを本棚へ設置
- 本が欲しい方 気になる本を見つけたらご自由に持ち帰りできます(1回の来館につき2冊まで)
【1階親子フリースペース】
はだしで過ごせる乳幼児向けのスペースです。床暖房も完備しているので、冬でも気持ちよく過ごせます。おもちゃ棚には、おままごとセットや恐竜、積み木などが常設。滑り台やトランポリン、木馬などの遊具のバリエーションが増えて、親子連れに喜ばれています。
卓球開放【多目的室B】&ワールドカップ出場の高校生によるけん玉教室も
地階多目的室Bでは、月に4~5回ほど「卓球開放」を行っています。また、ワールドカップ出場の高校生・川名優佑(Yusuke)さんによる「けん玉教室」も開催。学校帰りの子どもたちや親子連れで賑わっています。いずれも不定期開催なのでスケジュールはHPまたはSNSでチェックを~。
館内の電源は自由にお使いできます
利用者のサービス向上のために、基本的には館内の電源はフリーに。うっかりスマホの充電が無くなってしまった場合やリモートワークの際の電源確保でも利用できるそう。(階段やカバーのついた電源は利用できません)
落ち着いた雰囲気で自習やリモートワークができます【2階学習室】
野球場側のテラスに面した静かな環境で、テスト勉強やリモートワークができます。地階窓口で手続きが必要で、空いている席を指定して、マグネットを席表に貼ります。
【2階はまかぜ菜園】
たまご広場の「はまかぜ菜園」は、近くにお住まいの後藤光子さんの指導のもと、畑しごとを行っています。にんじん、じゃがいも、サトイモ、イチゴ、レモン、かぼちゃなどを随時育てています。立ち寄った子どもたちも飛び入り参加でお手伝いしてくれることも。「一緒に草取りや土いじりをしてくれる人、大歓迎です!」
【貸館事業】も利用者目線でサービス向上
エアレジ導入で、現金のほかキャッシュレス決済も
時代の流れに乗って券売機の使用をやめて、現金だけでなく、クレジットカードやQRコード決済などでの支払いが可能となりました。利用者さんからとても喜ばれているそう。
コピー機カラーコピーが使用可
プロジェクターやWi-Fiルーターなどの無料貸し出しの物品も増えました
【地階・多目的室B】グランドピアノが利用できます!
夏からグランドピアノを導入しました!多目的室Bでの利用のほか、多目的室Aとの一体利用で、移動式観覧席を使った本格的なコンサートも実現できます。(グランドピアノ利用には事前のお申し込みが必要です)
楽しい&生活に役立つ!体験イベントを年間50本以上
うみかぜテラスでは、お魚さばき教室やえぼし岩自然観察、藍染体験、歌声喫茶など、暮らしを豊かにする講座のほか、人気講師を招いたイベントなどユニークな催しを年間50本以上開催しています。参加費もリーズナブルに設定しているなので、随時チェックしてみて下さいね。
民間ならではの「チャレンジ」も
12月中旬には寒空の下、「災害時に役立つ1泊2日のキャンプ体験」を実施しました。凝固剤を使った災害トイレの体験をはじめ、缶詰や乾物などを活用したポリ袋クッキング、焚火を囲みながらのペットボトルライトのワークなど、災害時に備えた知識や技術を学んだそうです。
公共施設での宿泊キャンプや焚火体験など、従来では難しいと思われた「攻め」の自主事業に取り組んでいるのも、民間運営ならではと言えるかもしれません。
「施設運営ではなく、街づくりの一端を担っている」
企画広報を担当するスタッフは「うみかぜテラスは、放課後に新オリーブ広場で遊ぶ子どもたちや、毎日のように囲碁将棋をするために来館される高齢者、ランチを楽しむ親子連れやママ友同士、サークル活動やお稽古ごとに励む老若男女など、地域住民のみなさんの生活に直結している施設です。そういう意味では、公共施設を管理・運営しているというよりも、街づくりの一端を担っていると感じています。みなさんにとって有益で役に立つ企画やイベントのほか、暮らしが潤うような企画、空間づくりを行っていけたらと思います」と語っていました。
【おまけ】佐藤光市長へうみかぜテラスについて伺いました!
佐藤光市長は「民間運営になったことで、公共施設としての可能性が広がり、使い勝手が良くなったと思います。海辺のパン屋さんなどの仕組みも変える時期に来ていると思うので、民間ならではの創意工夫や挑戦によって、多くの市民の方が喜ぶ施設を目指してほしいです」と話していました。
前編はこちら
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公開日:2024-12-24