突然ですが、クイズです。これらの共通点は何でしょう?
クルマのエンジンに、テールランプに、ステンレスボトル…。実はこれらは、すべて(株)コスモ計器の機械で「漏れ」がないかどうか、チェックされていてからユーザーの手元に届いている商品です。
※同社・取締役の古瀬悠さんにご登場いただきました。
ステンレスボトルが漏れていたら、バッグの中がびちょびちょになってしまいますよね?当然エンジンやテールランプも水やチリが入れば壊れかねません。
密閉を確認するエアリークテスター
医療機器や住宅機器、電子部品、電気機器、食品容器などコスモ計器のエアリークテスターは様々なところで活躍しています。身近なところではゼリー飲料やチョコレートの包装もそう。なお、チョコレートは「匂いが漏れると、商品棚のほかのものにも匂いがついてしまう」そうで、結構しっかりと密封されています。ほかにもポテトチップスの袋や点滴のパック(医療)、クルマのバックモニターなど、密閉が必要なところは沢山あります。
- 同社は元々、大手自動車メーカーのエンジンの自動リークテスト装置の開発から始まった会社。国産自動車黎明期に国内初のエアリークテスターを開発し、それまでは「水没させて調べるしかなかった」日本の自動車産業を大きく前進させた。今でも燃料系部品、ブレーキ部品、ステアリング、ランプ、バッテリーなど、多くの自動車部品メーカーで採用され、世界でもトップシェアを誇っています。
では、その防水性能はどうやって調べているのでしょうか?
昔は、実際に検査対象物を水の中に入れて気泡が出てくるのを目視で確認するのが一般的でしたが、それだと検査精度に疑問がありますし、コストも時間もかかります。
それに対して「エアリークテスター」は、検査対象物を濡らす心配もありませんし、短時間で高精度な検査が可能です。
左上にあるのがエアリークテスターです。機械の中にあるブルーの物体が検査対象。
※実際のエアリークテストは各メーカーの工場で行われているので、これは同社のトレーニングルームの様子
- 空気を送り込んで、圧力の変化をみることで、「漏れ」がないか確認します。高感度のセンサーで電気的判断しています。
「身近なところで安全と健康を」
同社取締役の古瀬悠さんは「当社の製品は、普段見かけるようなものではありません。しかし、実際には身近なところで安全や健康へのお手伝いをしています。これからも一生懸命に貢献していきたい」と話しています。