コプレ二俣川8階にある同院。二俣川駅直結という利便性の良さから車いす利用者や日中の受診が難しい仕事帰りの患者も多いという。
循環器専門医として今気になるのは、「コロナ禍で外出機会が減ったことによる心不全の悪化」と粟屋院長。感染を恐れて受診を控えたことで血圧の薬を正しく飲めていないことや、歩行などの日常的な運動が減ったことも要因といい、「入院になるほど悪化した人もいます。受診を控えていた人は早めに受診を」と呼びかける。
同院では心臓に負荷がかかると分泌されるホルモン(BNP)の値から〝心臓の元気度〟を測定する「BNP検査」を実施し、心不全の病態把握はもちろん、隠れ心不全の発見にもつなげている。粟屋院長は「BNP検査はまだまだ浸透していませんがとても有効です。高血圧と診断を受けた場合にも、その陰に弁膜症などの心不全につながる疾患が隠れている場合もあります。息切れなど、気になる症状がある方はぜひご相談ください」と話している。