商店街の支援組織「公益社団法人商連かながわ」では、全国初となるオンライン買い物ツアーを久里浜商店街で実施する。個人商店や飲食店が並ぶ商店街をレポーターが街歩きしながら、集客の核となっている名店や人気店を動画で紹介。視聴者は電子マネーを使って自宅などで買い物ができる。コロナ禍で客足が遠のく商店街を盛り立てる実験的企画で、新しい買い物の楽しみ方を提示する。
久里浜で全国初の試み
オンライン買い物ツアーは、店舗運営のコンサルタントを主業としているファンクリエイション（横浜市中区）が考案した。オンライン会議ツール Ｚｏｏｍを使用して、画面越しに店員と客がやり取りする。買い物は電子マネー ＰａｙＰａｙで決済。自宅に居ながら商店街での”買い物気分”が味わえる。インターネットが不慣れな人のサポートも行い、利用のすそ野を広げる。
商連かながわでは、２０１４年から「商店街ツアー」を積極展開。商店街を観光資源と捉え、街の魅力や店主のこだわりをツアー参加者に伝えてきた。横須賀では、ドブ板通りの外国人バーを商店会長が案内する企画や昭和モダンの風情を楽しむ上町の看板建築めぐりなどの事例がある。ただ、コロナ禍以降は実施のペースを落としており、代替のアイデアとして、オンラインツアーに可能性を求めた。外出が困難な高齢者に買い物の楽しさを伝える手段としての展開も目論む。
久里浜が舞台に選ばれたのは、電子マネーの導入率の高さだ。仲通り商店街では、加盟店の半数近くで利用できるという。今回の企画には６店が参加する。
同ツアーの実施は11月19日（金）の午前10時30分から正午。参加費１千円（配送費、サポート費）。詳細は商連かながわのホームページで確認。
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