キャベツ畑などが広がる菅田町で、農地の一角に群生するコスモスの花が地域の話題になっている。
横浜市神奈川区菅田町の特別養護老人ホーム「けやき荘」を運営する社会福祉法人孝楽会の職員らが、未耕作地を活用して取り組んでいる農園に植えたもの。テニスコート1面分ほどの広さに可憐なコスモスが咲き誇り、満開を迎えた10月以降は噂を聞きつけて多くの人が訪れるようになった。
同法人では10年ほど前から農園に少量のコスモスを植えており、周辺住民も毎年開花を楽しみにしているという。昨年来のコロナ禍により、農園の恒例行事だった農作物の収穫体験などができないでいたことから、今年はコスモスの栽培量を増やして地域の人々に鑑賞してもらおうと考えた。
コスモス畑には、老人ホームの利用者などが車いすで訪れても楽しめるようベニヤ板で園路を整備。ベンチなども設置し、憩いの場として開放している。同法人理事で農園の園主を務める井上友二さん(菅田町在住)は、「車いすで園路を進むと、視線の高さでコスモスの花を楽しめます。老人ホームの利用者だけでなく、多くの人に訪れてもらえたら」と話している。
フォトコンテストも
同法人では、コスモス畑を撮影した写真を一般から募ってコンテストを実施する。作品はけやき荘の職員と利用者の投票で選考され、入賞者には賞品が贈られる。施設職員は「外出ができない利用者の方々にも、寄せられた写真を見てもらうことでコスモスを楽しんでほしい。ぜひ応募して」と呼び掛けている。
応募方法は、メールの件名に「2021けやき農園秋桜フォトコンテスト」と入力し、本文に氏名、電話番号、写真のタイトルを明記の上、写真を添付する。11月15日締め切り。【メール】info@keyakisou.jp。または、応募はこちらからも。
問い合わせは同法人【電話】045・470・3900。