失った歯の代わりに人工歯根を埋め込む「インプラント」は美しい歯を取り戻し、噛む・話すといった機能も回復するため、近年人気を集めている治療法だ。一方、「手術」であるため、その技術や経験、術後のメンテナンスまで「腕」が問われる治療法でもある。
藤が丘駅近くの山下歯科医院・山下修院長は、2000年初頭にドイツでインプラントを学び、治療技術を日本で広めてきた第一人者。また、16年からは国際口腔インプラント学会で副会長を務め、地域で治療を続けながら、後進の育成にも力を入れている毎日だ。
そんな山下院長はインプラントについて「手術して終わりではなく、普通の歯と同じようにメンテナンスが必要。維持管理を大切にする歯科を選んでほしい」と呼びかける。特に術後は歯周病に似た「インプラント周囲炎」の発症リスクが高くなり、また、発症すると脱落のケースも。元々歯周病治療に力を入れる同院では「タンパク分解型除菌水」を用いて徹底した口腔内殺菌に取り組むなど、工夫を重ねながら対応している。
時には他の歯科医から難しい症例について相談を受ける機会も多い山下院長。「正確に治療のメリット、デメリットを説明します。顎の骨が薄いなどの理由で他院で断られた場合は1度ご相談ください」と話している。