漁港周辺の活性などを目的に活動する小田原地魚大作戦協議会(田川修三会長)がこのほど、新たな加工品2品を開発。12月1日(水)から「漁港の駅TOTOCO小田原」で販売を開始する。どちらも漁港に水揚げされる未利用・低利用魚を使っているのが特徴だ。
商品化されたのは「港の飯どろぼう 地魚なめろう」と「港のおしゃれ番長 地魚カルパッチョ」。盗まれたように白米を食べてしまうことから名づけられたなめろうは、食感が残るサイズにカットした地魚に特製味噌を和えたもの。カルパッチョはカジュアルに地魚を楽しんでほしいと、スライスした地魚に特製ソースをかけて食べる。
新商品は、行政や水産関係者による「小田原の魚ブランド化・消費拡大協議会」が、地魚大作戦チームに打診して生まれたコラボ商品。これまでは獲れても海に戻すか魚の餌となる粉末にするなど、市場に流通させづらかった地魚を活用し”気軽に小田原の魚を食べてもらおう”と開発が進められた。素材は魚種を限定せず、その時々で獲れる地魚を採用し、冷凍商品として販売する。
「活用策 官民一体で」
発売に先立ち11月12日には市役所で試食会を実施。アオアジのなめろう、シイラのカルパッチョを味見した守屋輝彦市長は「ご飯にも良いしお酒にも合いそう」と評価。田川会長は「漁獲量が上がれば収入の一部にもなる。お土産になる総菜だが、今後はその場で食べられたり、給食などへの展開も検討したい。地域活性の施策を官民一体で進めたい」と抱負を語った。2商品とも約800円で初回500パックが販売される予定。