地域環境美化に関して顕著な功績があったとして川崎区渡田山王町在住の高野元雄さん(80)と幸区河原町在住の福田文雄さん(84)が、今年度の環境大臣表彰を受賞した。本来、環境大臣から直接受け取るものだが、コロナ禍により、高野さんには郵送で、福田さんには幸区の関敏秀区長から代理で手渡された。
高野さんは川崎市美化運動実施川崎支部中央地区副地区長を15年以上務めるなど、地域の美化運動の実践と企画にかかわる指導に積極的に携わっていることが評価された。また町会長として、老人会が行う町内の花壇の手入れ、ごみ拾い活動、花購入の手配などを支援してきた。受賞に関して「老人会や町内会の皆さんの活動に対する表彰を代表して受け取ったと思っている」と感謝の気持ちを語った。
福田さんは河原町団地の自治会役員として、ごみ集積所の掃除、花壇の手入れ、清掃活動、美化意識向上の普及活動などに長年取り組んできたことが評価された。外国人へのごみの分別指導に苦労する一方、散歩道にもなっている花壇の手入れについては、通る人に「きれいですね」「何を植えるか楽しみにしている」といった声をかけられることがやりがいだという。受賞に関して「こんな立派なものを貰えるとは思っていなかった。田舎のおやじとおふくろに報告しなきゃ」と喜びを語った。