<12/23まで展示>“大山詣り”をキルトで表現  講の行衣を活用して制作@伊勢原市

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<12/23まで展示>“大山詣り”をキルトで表現  講の行衣を活用して制作@伊勢原市
中央公民館に展示されているキルト作品

大山詣りの際に、職人や地域で作られた組織である講の人々が着用する装束「行衣」。廃講になった講の行衣を使用したキルト作品の展示が、中央公民館で12月23日(木)まで開催されている。入場は自由。

お披露目以来、展示は初

 キルト作品のタイトルは、「大山-行衣の記憶-」。東京を拠点に活動するアメリカ人ジャーナリストで大山の魅力発信にも尽力しているアリス・ゴーデンカーさんが、世界各地に根づいたキルト文化を通して伊勢原の歴史や文化を伝えられたらと企画。島根県出雲市の日本で唯一のキルトの美術館、「出雲キルト美術館」の創始者で、キルト作家の八幡垣睦子(やわたがきむつこ)さんがデザインと制作を手がけた。キルト作品は、今年10月に大山火祭薪能での初お披露目以来、展示は初めて。

外国人観光客に大山の歴史を知ってもらえれば

 大山の宿坊、おおすみ山荘で、講の取材をしていたアリスさんが、同宿坊の先導師、故佐藤健さんから、廃講になった講の行衣を何かに再利用できないかと相談を受けたことがきっかけ。アリスさんは、欧米の文化に根付いているキルトを思いつき、親交のあったキルト作家の八幡垣さんに相談。行衣に関心を持った八幡垣さんが制作を快諾したという。

 アリスさんは「他に例のない観光客の誘致をしたいと考えた。欧米には馴染みの深いキルトという、より専門性の高いもので大山をPRしたら面白いのではと思った。外国人観光客に大山の歴史を知ってもらえれば」と企画の思いを語る。

多くの方に

 キルト作品は縦2m46cm、幅2m16cm。明治から昭和期の行衣15着を使用し、各講を表す紋様を生かして大山を表現。そのほか八幡垣さんが所有する江戸期から明治期の着物地を使い、幸福の願いが込められた亀甲や市松など、日本伝統の模様で大山の四季などを表現した。八幡垣さんは「100年の歴史ある行衣。大山詣りの姿を思い浮かべながら1年かけて作った。多くの方に見て頂ければ」と話している。

開催日

2021年12月23日(木)
まで

住所

神奈川県伊勢原市東大竹1丁目1 中央公民館

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公開日:2021-12-19

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