「親から子へ、喫煙習慣は煙を通して伝播する」。そう警鐘を鳴らすのは禁煙外来に力を入れている山口院長。
喫煙の習慣化はニコチンが脳内のドパミンを分泌させ幸福感もたらし、摂取しないと飢えを感じるようになるからだ。その要因は、ニコチン摂取が幸福感を得る受容体を生むため。依存性の高さは覚せい剤や大麻より上との調査結果もある。
ニコチンは喫煙者の副流煙や呼出煙にも含まれる。それを子どもたちが吸っていたら…。「我が子が有害物質(タバコ)を欲するようにしたいですか?」と山口院長は投げかける。加熱式タバコも紙巻きタバコと同等のニコチンを含むため、依存症状を生み出す危険性は何ら変わらない「治療法も充実してきている。身近な人のために改めて考えてほしい」。