「ケアニン」という言葉を知っていますか?介護、看護、リハビリなど人の「ケア」に関わり、自らの仕事に誇りと愛情、情熱を持って働いている人のこと。福祉や介護の仕事というと、「キツい」「給料が低い」「暗い」などネガティブなイメージが持たれがちですが、本当でしょうか?
- 大和市で活動する「福祉の魅力を伝えるプロジェクト」について取材してみました。
どのようなプロジェクトなの?
「福祉の魅力を伝えるプロジェクト」は2020年9月に立ち上がりました。メンバーは大和市内の介護施設11施設の職員と、やまとボランティアセンターの職員。「福祉の仕事の魅力を伝えていこう」をテーマに活動しています。
―参加している介護施設―
ロゼホームつきみ野 サンホーム鶴間 ほの里南林間 ル・リアンふかみ YMCAライフサポートセンター みなみ風 晃風園 スミール桜ヶ丘 ひまわりの郷 和喜園 敬愛の園
小学校で車いすの体験授業
2021年10月には、草柳小学校の4年生を対象に車いす体験の授業をしました。車いすの押し方のポイントや、車いすに乗る人がどのような感覚なのかを体験してもらいました。
児童たちからは「段差をのぼるときが一番むずかしかった」「足が不自由な人は、車いすと介護する人がすごく大事だと思った」といった感想が寄せられました。
福祉の仕事を志す学生に向けたイベント
2021年12月には、シリウスサブホールで映画の上映会を開催しました。新人の介護士が仕事に向き合う姿を描いた『ケアニン~あなたでよかった~』を上映。学生やその家族など100人程が集まり、来場者からは「ものすごく感動させられる作品だった。福祉のイメージが変わり、いい仕事だと思った(10代・女性)」といった感想が寄せられました。
上映後はメンバーたちが企画した、介護に関するクイズや質問コーナーが行われました。質問コーナーでは、来場者から「介護の仕事のやりがいは?」と質問され、メンバーは「利用者の方に『ありがとう』と笑顔で言われること。人の人生に携わることができる誇りある仕事だと思う」と回答していました。
今後もさらに情報発信していきたい!
メンバーの牧野璃さん(ひまわりの郷)は、「違う職場の介護をしている方たちと話す機会は全くないので、とても新鮮です。介護の魅力を改めて考えることは、自身の仕事の在り方を考え直すいい機会でとても学びあるものです。今後も介護の魅力を伝えられるように頑張っていきたい」と語りました。
同プロジェクトは今後も広報紙を作り介護の仕事の魅力を発信していくそうです。出張授業や講演なども引き受けてくれるそうなので「福祉の仕事に興味がある」方はぜひ問い合わせてみてください。