山口春記念館(葉山町一色2320)が新春企画展「山口春の古陶磁が奏でる美の世界」を開催する。2月5日(土)から4月3日(日)まで。
1953年、邸宅内に吉田五十八設計の新画室を建てると、蒐集した古今東西の古陶磁などを飾った春。大正末期から中国・唐時代の立女俑を皮切りに、朝鮮やペルシア、日本など様々なものに関心を向け、コレクションした。なかには作品のモチーフとして登場するものもあり、昭和30年代には静物画として多数描かれるようになる。
今回は愛蔵した数々の古陶磁を展示。画家としてだけでなく、蒐集家としての側面を紹介するとともに、日本画や下図から春がいかにして古陶磁を作品に取り込んでいったのか、制作の舞台裏を覗くこともできる。
2月6日(日)と3月19日(土)、いずれも午後1時30分から学芸員による展示解説(約20分)を開催。先着5人程度。また、関連イベント「葉山 鎌倉 近代日本画の巨匠の旧居跡めぐり」が2月27日(日)まで行われている。同館と鎌倉市鏑木清方記念美術館が行う連携企画で、チラシを提示すると入館料が割引になるほか、オリジナルグッズがもらえるクイズも実施している。
午前9時30分から午後3時30分まで。一般600円、高校生以下無料。問い合わせ【電話】046・875・6094