丹沢や箱根の山々、相模湾を望む神奈川県西部は、都心に近い位置にありながら、豊かな自然に恵まれ、歴史的な建築物や温泉など魅力に溢れた地域です。
天守閣やお堀を背景に満開の桜を楽しむことができる「小田原城址公園」(小田原市)や約120本のソメイヨシノの桜並木が続く「宮城野早川堤」(箱根町)、神奈川県内最長の桜並木「はだの桜みち」(秦野市)など、桜の名所も多く点在し、開花に合わせて様々なイベントも企画されています。漁港から届く新鮮な地魚や朝採れの瑞々しい野菜など、旬の食材を味わえるのも魅力です。
また、県西部は「都会での仕事を続けながら、自然豊かな中での暮らし」が実現できる移住先としても注目のエリア。自治体によるお試し移住や補助制度なども充実。桜満開の春のまちを歩いて、魅力を体験してみませんか?
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秦野市・中井・伊勢原エリア
丹沢と桜が織りなす 美しい春の景色
秦野・中井・伊勢原は、丹沢の山々を臨む風光明媚なエリア。東名高速道路「秦野中井IC」に加え、2022年4月には新東名の伊勢原大山ICー新秦野IC間も開通し、都心からのアクセスも良くなりました。
秦野市は、春には1万本の桜が咲き誇る〝桜のまち〟。お花見スポットも豊富で、神奈川県内最長の桜並木「はだの桜みち」や、水無川沿いの桜並木は、花見客で賑わいます。その他、鶴巻温泉では温泉も楽しめます。開花状況などの桜情報は、秦野市の特設ページ「秦野さくら」で紹介しているので確認を。
隣の伊勢原市は、東京近郊の日帰り登山スポットとして人気の丹沢の一角・「大山」の玄関口。この季節、大山に向かう県道611号の大山バイパス沿いでは、おかめ桜の桜並木が出迎えてくれます。また、大山阿夫利神社社務局の裏山には、樹齢400年を超える「大山桜」の大木があり、開花時期にはひときわ大きく咲き誇ります。
桜の季節に一層輝くこのエリアに、ぜひお越しください。
小田原・箱根エリア
小田原城で桜まつり 箱根で龍神にお参り
東京駅から小田原駅まで、新幹線なら約30分。改札を出てすぐ、視線を先に向ければ小田原城天守閣が見えます。このシーズンになると、小田原城址公園には約300本のソメイヨシノが咲き誇ります。
例年3月中旬から開花が始まり、4月上旬頃までが見頃。桜の開花にあわせて、小田原城址公園を中心とした観桜スポットでは「小田原桜まつり」が開催されます。会期や開花状況のほか、市内各地の桜を楽しめる場所は(一社)小田原市観光協会のHPで随時更新中です。
箱根町へも足を延ばしては。小田原駅から「箱根・元箱根行」バスで約1時間15分&徒歩で箱根神社に着きます。2024年は辰年ですね。
境内には芦ノ湖の守護神・九頭龍大神を祀る「九頭龍神社」が鎮座しています。開運厄除、心願成就、縁結びなど運開きの神様として広く信仰されているそうですよ。辰年の今年こそ訪れたいスポットですね。龍神水舎から注ぎ出る霊水「龍神水」は不浄を清める効果があるとされ、汲んで持ち帰ることができます。
山北・南足柄エリア
自然の中で深呼吸 森の中でひなまつりも
東名高速道路「大井松田IC」を降りると、そこはきれいな水と豊かな自然が魅力の足柄上地域。天狗伝説で有名なパワースポット「大雄山最乗寺」(南足柄市大雄町)や日本の滝百選や名水百選として知られる洒水の滝(山北町平山)など、一度は訪れておきたい名所にあふれています。
今の時季は桜を楽しみながら、地元のスポットを巡るのがおすすめ。南足柄は早咲きの品種が多く、関東で最も早く「春」を感じられる地域の一つ。2月中旬から4月上旬まで市内各所で様々な種類の桜を楽しむことができます。
深呼吸したくなる森の中にある郷土資料館(大人300円、中学生以下無料)では「森のひなまつり」を開催中です。江戸時代から昭和のひな人形が勢ぞろい。展示数は神奈川県内トップクラスの80組です。特別展は3月31日㈰まで。
JR御殿場線沿いの桜並木で有名な山北町では、3月25日㈪から4月8日㈪に「やまきた桜まつり」を開催。期間中は夕方から桜のライトアップも予定され、幻想的な空間が創られます。(問)南足柄市郷土資料館(電話)0465・73・4570、山北町観光協会(電話)0465・75・2717
【山北町】
【松田町】
真鶴町・湯河原エリア
真鶴手帖で町歩き 湯河原で春ミカンも
数百年に渡って保全されてきた巨木が生い茂る「御林」など、豊かな自然が残る小さな港町・真鶴町は、都会の喧騒から離れ、ゆったりと過ごすのにぴったり。
町歩きのお供には、真鶴の文化、歴史、暮らし、食、生き物など、写真やイラストでわかりやすく解説した『真鶴手帖』(真鶴町発行)がおススメ。町内のクリエーターチームが「30年使える観光冊子」として制作したとっておきの1冊です。販売は町役場で直接、または郵送販売にも対応。
▼真鶴町でお試し移住
また、温泉地で知られる湯河原町ですが、ミカンの産地としても有名です。その歴史は古く、江戸時代には小田原藩に買い上げられ江戸城に贈られたそう。
「湯河原みかん」は実は総称で、秋から春にかけて約80種類を栽培しています。春に旬を迎える「湘南ゴールド」や「不知火」などのタンゴール類は雪が積もらない湯河原ならではの樹上越冬ができるため糖度もUP。コラボスイーツなども展開中。(問)真鶴町(電話)0465・68・1131、湯河原町商工会(電話)0465・63・0111。