「相続」、それはいずれ必要な事とわかっていながらもなかなか家族間で切り出しにくい話題。そんなタブー視されがちな相続は、被相続人(相続する財産の持ち主)が無くなった後、49日が明ける前や場合によっては式の最中にバタバタと急に話し合いを始める人も増えてきているそうです。
そんな急ごしらえで仕上げた相続の中には、後にやり直しを依頼されるケースも稀にあるそうです。その際は別途追加で課税されることがあります。
「こんなことならもっと早く話し合っておけば…」。一般的に「相続は早く準備をしておいたほうが良い」と言われますが、実際に何から手をつけ、どのように進めていけば良いか。
横須賀をはじめ、逗子、葉山、三浦、鎌倉などを中心に相続相談を請け負っている「司法書士法人 小保内事務所」の小保内洋子代表からアドバイスを聞きました。
相続の準備~遺産を遺す方編~
「まず遺産を遺す方に向け、生前に遺言書を作成することを勧めています。ただ『遺言書』や『エンディングノート』というと難しくとらえられてハードルを高く感じられる方が多いのも事実。そんな方にはとりあえず、自分の死後の埋葬について話しておいたり、書いて整理しておくことから始めてみてください。埋葬する場所や菩提寺との付き合い方、墓地に埋葬できる人数などを伝えることが〝終活〟の第一歩」。
相続では財産のほか、埋葬について後々にトラブルになるケースも少なくないそうです。そんな小保内代表自身も昨年6月に70代の父親が突然逝去し、急遽相続を行った当事者でもあります。そんな自身の経験も踏まえ、遺言書作成の目安を、身体も頭も元気で冷静に適切な判断を下せる75歳までをお勧めしています。
相続の準備~遺産を受け取る方編~
逆に相続人(財産を受け取る方)もこういった話題を生前から親兄弟へ切り出しにくいもの。小保内代表は「コツは〝タイミング〟」だといいます。
具体的には被相続人(候補)が病気や怪我で入院し、退院した直後や、親族が集まりやすい正月やお盆、誕生日といった節目の行事など。また年々変わる相続税制の改正ポイントを切り口に話題として挙げるのもアリ。
不動産知識も豊富な司法書士事務所
取材に応じて下さった「司法書士法人 小保内事務所」は横須賀中央のほか、逗子・なぎさ通り沿いにも事務所を構える、三浦半島屈指の司法書士事務所。
所属司法書士やスタッフ全員が女性であり、成年後見の受託を数多く請け負っていることも特徴。横須賀市、逗子市、三浦市、葉山町といった行政や病院などからの信頼の厚さが伺えます。
また事務所として司法書士(簡裁代理権認定)のほか、宅地建物取引士の資格も保有しており不動産に関する知識も豊富。相続だけでなく、高齢者住宅への入居といった老後の資金プランや自宅購入に際してのローン返済計画、教育資金の貯め方など、人生にまつわるあらゆる相談事にも対応しています。
まさに〝ワンストップ〟で相続相談・手続きを進めてくれる場所というわけです。相談は初回無料。電話のほか、事務所への来所や出張も引き受けているそうです。
【司法書士法人 小保内事務所 横須賀事務所】
神奈川県横須賀市大滝町2-17筑波中央ビル5階(マップはこちら)
TEL:046-820-6028(平日9:00~18:00/土日は予約制)
【司法書士法人 小保内事務所 逗子事務所】
神奈川県逗子市逗子1-10-20逗子なぎさヒルズ102(マップはこちら)
TEL:046-874-5545(平日9:00~18:00/土10:00~16:00)