3月1日から6日まで
武蔵小杉駅周辺の公共空間を活用した社会実験が3月1日から6日まで行われる。市道を「歩行者天国」にするなど、こすぎコアパークから中原区役所までのエリアに回遊性を持たせて憩いの場を演出。主催する武蔵小杉エリアプラットフォームは「暮らし続けたいと感じてもらえる街づくりをめざす」としている。
社会実験の対象となる公共空間は、武蔵小杉駅前のこすぎコアパーク、区役所の芝生ひろばとその間にある2つの市道。
こすぎコアパーク
こすぎコアパークには、テラス席のほか木製いすを設置。まちづくりに関する「無料ガチャ」を置き、行動につなげ、まちへの愛着を深めてもらう工夫をこらす。
区役所の芝生ひろば
区役所の芝生ひろばでは、ソファなどを設置し寛ぎの空間を演出。4日(金)夕方以降には、会社帰りの社会人などが立ち寄れる想定で、映画上映会を開催する。屋外に200インチの液晶モニターを設置し、人数を制限して行う。平日朝にはラジオ体操、日中は親子向けの木育なども計画する。
市道は土日の一部時間帯を「歩行者天国」に。週末の3日間は古本市を開催する。
「まちの価値高く」
今回の社会実験を主催するのは、地元企業や地域団体、行政ら16者で構成される武蔵小杉エリアプラットフォーム。「駅周辺だけでなく、地域を広く知ってもらい、街の魅力を高め盛り上げていきたい」と、2021年4月から会議を重ねてきた。区の担当者は「武蔵小杉は住みたい街ランキングなどに名前を連ねているが、暮らし続けたい街としての価値を高めていくことが今後の課題。企業や団体などと連携し、共通認識をもって街を活気づけていきたい」と思いを込める。
こうした公共空間の活用は、市の予算案にも盛り込まれるなど、今後のまちづくりのテーマの一つ。今回会場になる市道では、2020年秋に、道路上に絵を描くイベントを開催。2021年4月には向河原駅前のNECの公開空地を活用した子どもたちの触れ合いの場も企画された。
「今後は公民で連携していくことが重要になる。旧総合自治会館の跡地なども含め、あらゆる構想を練っていきたい」と区担当者。今回の実験で、車の交通量や人の流れなどをカメラで分析、検証し、今後のまちづくりにも生かしていく方針という。
イベントの詳細は区のサイトから。
問合せは【メール】musashikosugi.areaplatform@gmail.com。