国登録有形文化財「五十嵐商店」(秦野市本町2丁目4−11)が現在、2階に展示する「ひな人形」の募集を行っています。
展示期間は旧暦のひな祭りである4月3日頃までを予定しています。
取り組みのきっかけとなったのは昨年、端午の節句の時期に寄せられた相談でした。「五十嵐商店」を地域活性に活用するため設置されているCafeいがらしに、「家で眠っている五月人形を飾ってくれないか」という問い合わせが2件ほどあったそうです。
これを飾ったところ依頼主がとても嬉しそうにしていたのを見たNPO法人秦野にぎわい創造まちづくりのメンバーであり店主の小野文男さんは「ひな祭りでも同様のことをすれば、五十嵐商店が文化発信の拠点となると同時に市民交流の場にもなるのではないか」と今回の企画を行ったそうです。
ひな人形は古い、新しいを問わず「飾るスペースがない」「子どもが大きくなり使っていない」など家に眠っているものなら展示可能だそうです。事前に連絡し持ち込めば展示場所を提供してくれ、各自で設置することができます。
展示期間は小野さんが子どもの頃にひな祭りが行われていたという4月3日頃まで。秦野市文化財・市史担当によると、「旧暦に合わせ行っていたものではないか」という事です。展示場所は2階の和室をを予定(スペースに限りあり)しています。展示期間終了後は各自で撤収となりますが、家に場所がないなどの場合は五十嵐商店での保管も交渉に応じてくれます。
「飾った人が家族や友人を連れて見に来ることで交流の輪が広がれば。一般の方も自由に見学できるので、秦野の文化発信と五十嵐商店という文化財周知につなげたい」と小野さんは話しています。今後は、端午の節句に向けても同様の取り組みを検討しているそうです。
問い合わせ~五十嵐商店【電話】0463-68-8326