川崎市は、2021年度の自治功労賞受賞者を決定し、2月15日に贈呈式を行った。高津区では坂戸第2町会の日野屋喜久男さん(80)と、溝口第5町会の河西良則さん(82)が選出。地域住民の福祉増進や住民自治の振興に功績があり、町内会・自治会長を通算10年以上務めた人が対象で、市内で9人が受賞した。
明るく住みよいまちへ
日野屋さんは1998年に町会長に就任、今年で24年目を迎える。「明るく住みやすいまちに」との思いで、着任当時から住民へのあいさつなど積極的な声がけを実施。防犯面での対策に力を入れ、警察署へのパトロールの依頼や防犯協会を招いた講話などを行い、安全なまちづくりを心がけてきた。現在も坂戸小学校の登下校の見守りなど、町会としての立場で子どもたちの安全・安心のために活動を続ける。「住んでよかったと思えるまちづくりができれば」と思いを話す。
防災意識向上に尽力
「驚いたが大変うれしく思う。皆さんの協力のおかげで続けてこられた」と受賞の喜びを話す河西さん。2006年に町会長に就任、自身の消防団員の経験から防災に力を入れようと、翌年から防災訓練を始めた。「まずは消火器体験や応急処置など身近なところから」と、関係各所の協力を得てコロナ以前は毎年継続してきた。19年に会長職を退き、現在は相談役と会計監査を兼ね町会活動に携わる。「コロナで思うように活動しづらいが、少しでも協力できれば」と話している。