生前・遺品整理、片付け、買取、ハウスクリーニングまで手掛ける、神奈川県藤沢市の株式会社GFS(グレイトフルサービス)。
創業14年を迎え、2020年から遺品整理士としても事業を手掛ける代表の深澤崇幸さんは、今「生前整理」の重要性を感じるようになったと言います。「自分の物の行先を決めておくことは、自分も家族も心がスッキリする」と訴えます。
半生とともに、思いを取材しました。
個人の家に関われることで、人に役立つ事業を
創業前の2000年。深澤さんは病院に看護助手として勤務。介護福祉士の資格を取得しデイケア(通所)の責任者も務めました。
利用者(高齢者)の自宅環境や家族と関わり、「家のことを頼みたくても介護保険の適用外で困る」「どこに頼んだら信頼できる?」―様々な悩みを聞きました。
「まずはニーズを聞くことができ、個人の家に関われることで、人に役立つ事業を」。07年、個人事業主となりハウスクリーニング事業から開始。その後、屋号をGFSとしました。
関連して訪問マッサージ業も展開。さらに片付け事業も行う中、家主が亡くなった家の整理―遺品整理も行うように。
時間が限られた中、残された家族が「どれが本人の大事な物なのか分からない」と困る姿などを見て、「大事なものの行先を、生きているうちに決めておくこと」の重要性に気付いたといいます。
- 「本人が決めること、それが生きている私たち自身の責任でもあると思う。準備は1回では終わらないもの。定期的に、時間をかけて無理なく進めることが大切」とも言います。
「生前整理」の事業を本格化
21年から「生前整理」の事業を本格化。「自分自身の物を片付け、行先を決めていくことが、モヤモヤした気持ちをスッキリさせることができる」。まだまだ「死と向き合うことにネガティブなイメージがあるが、生前整理は自分や家族のためになる大切で前向きなこと」と強く訴えます。
お問い合わせはお気軽に
写真整理に関して「人生BOOK」の作成や、物だけでなく「デジタル遺品」と呼ばれるSNSなどのパスワードの整理などに役立つエンディングノートに関するアドバイスも行っています。
生前整理に関する問い合わせには、エンディングノートも進呈(22年3月現在・先着順)。まずは「実態が少ない生前整理について、何でも問い合わせてもらえたら」と話しました。
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