「ウクライナに寄付を」 交流団体が緊急人道支援<2022年3月末まで受付中>

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2019年にキエフのウクライナ国立フィルハーモニーホールでのコンサートに出演した際の記念写真。シルバーのドレスが澤田さん=本人提供

 横浜市青葉区しらとり台在住のバイオリン奏者で、日本ウクライナ芸術協会代表の澤田智恵さんが、ロシアから侵攻を受けているウクライナの人道支援のため、寄付を呼び掛けている。支援者には昨年12月に開催されたコンサート動画を配信する予定だ。3月7日起稿

 世界を舞台に活躍している澤田さん。ウクライナ出身の世界的バイオリン奏者、オレグ・クリサ氏とも親交が深いことに加え、多彩な音楽家を輩出する同国に魅せられ、日本との芸術文化の懸け橋になれればと2018年に同協会を立ち上げ、両国でコンサートを開催するなどの活動を続けてきた。また、20年にはコロナ禍を受けて同国の医療支援に100万円を超える寄付を集めた経験もある。

 澤田さんは「ウクライナには日常的に連絡をする音楽家の友人もいる」と話し、現在の情勢に心を痛め、同協会として同国のために寄付を募ることを決めたという。

 寄付は1口3000円で何口でも対応。同協会の口座を通じ、全額をキエフにある国際NGO「ADRA(アドラ)ウクライナ」に送金する。寄付金は食料品や飲料、毛布など必要物資に充てられる。寄付はこちらのフォームから申込。3月31日まで受付

寄付者に演奏を配信

 寄付者には昨年12月23日に青葉区民文化センター「フィリアホール」で開催されたコンサートの全曲を収録した動画を4月中旬頃配信予定。コンサートは横浜市と1965年から姉妹都市でもある同国の港湾都市、オデッサ市との提携55周年を記念したもの。クリサ氏も演奏予定だったが、コロナ禍による入国規制で来日できず、その代理としてバイオリン奏者の水野佐知香さん、ビオラ奏者の大野かおるさんが出演している。オーケストラは横浜シンフォニエッタ。在日ウクライナ人の音楽家や澤田さんも出演しているほか、バレエや合唱も行われた。

 参考までにコンサートの様子を4分ほどで紹介した動画も用意。今回の寄付は活動の第一歩とし、今後も音楽配信等を通じて支援していくという。

「まずは命を」

 同国の国民性を「慎ましく、上品な印象」と語り、「街には教会が多くあり、清らかな雰囲気がある」と澤田さん。連絡を取り合う同国の友人からは「疲れ切っている」という声や「窓から離れ、壁の厚い場所や廊下で過ごしている」などの状況も聞く。澤田さんは「音楽家としては演奏できる雰囲気ではなく、腕も落ちるだろう」と話しつつ、「まずは命を守り、健康でいてくれれば」と気を揉む日々だ。

 一方、澤田さんは国立(くにたち)音楽大学を卒業後、モスクワにある国立グネーシン音楽院に留学し、学士と修士を取得するなどロシアとも関係が深い。ロシア側の友人にも連絡を取っていると話すが、「正しくない情報を信じている人もいる」と明かし、「ロシアの国民が悪いわけではない」と複雑な心境を語る。

 澤田さんは「人を傷つける戦争は何があってもいけない。ウクライナの美しい街を壊さないでほしい」と願いを語る。

 折しも今年は日本とウクライナが外交関係を樹立して30年。秋には記念コンサートも予定していると澤田さんは話し、一刻も早い平和を望んでいる。(問)【メール】japan.ukraine.art@gmail.com

住所

神奈川県横浜市青葉区

メールアドレス

japan.ukraine.art@gmail.com

公開日:2022-03-14

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