ロシアの軍事侵攻により、連日被害が報じられているウクライナ。高津区内在住の会社員、中野絢斗さん(24)は、ウクライナの難民支援と東欧文化への理解促進を目指し、4月10日(日)と16日(土)に高津区内のイベントに出店、東欧雑貨の販売を行う。
東欧諸国の文化を知ってほしい
中野さんは学生時代、ロシアの文化や芸術に惹かれ、日露学生交流事業の学生総代表を務めたほか、北方四島交流事業の訪問団に参加するなど日露交流を進める活動を行ってきた。ロシアとウクライナの間に位置し、ロシアの同盟国であるベラルーシへの留学も経験した。ウクライナの惨状や避難する現地の友人たちの現状を憂慮すると同時に、日本国内ではロシアやベラルーシが悪いイメージを持たれ、誹謗中傷の対象になってしまうことに胸を痛めている。「大好きな国の魅力的な文化や人まで悪く言われてしまうことが悲しい。本当はどんな国なのか知ってもらいたい」と思いを語る。
利益はウクライナの難民への寄付に
今回、これら東欧諸国の雑貨や小物の販売を通して、文化を知ってもらおうと企画した。自身が個人的に収集してきたロシアやウクライナ、ベラルーシのコレクションに加え、趣旨に賛同した友人から安く譲り受けた各国の伝統工芸品など60点ほどを販売する。利益はウクライナの難民への寄付に充てる予定だ。「ウクライナの人々の支援はもちろんのこと、ロシアやベラルーシの豊かな文化を知ってもらえたら」と中野さん。
復興への「種まき」
出店は、10日が「花まつり」スタンプラリーを開催する大蓮寺(久本)境内で、午前10時から午後5時頃まで。
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16日は溝口の駅近くの複合ビル「エムパーク」の持田駐車場屋上で行う緑化イベント「フォレリウム」で午前10時から午後4時までを予定。
「今、個人でできることは少ないが、戦争が終わった時の復興に向けた種まきだと思っている。今回いろんな人に興味を持ってもらい、復興支援の時に協力できれば」と話している。