ペットとは縁のなかった王島家に拾われた犬・こずえ。横須賀のとある町で暮らす家族とこずえの小さな物語を編んだマンガ作品、『横須賀こずえ』の原画や原稿を集めた特集展示が、4月9日(土)から横須賀美術館の地階所蔵品展示室8で開かれる。
『団地ともお』などで知られる市内在住のマンガ家、小田扉さんの作品。『横須賀こずえ』は、2019年から週刊ビッグコミックスピリッツ(小学館)に連載、細かく描写された市内のさまざまなスポットと犬との組み合わせが話題を呼んでいる。小学4年生くらいの知能を持つ『こずえ』の目線で描かれる不思議な現象や小さな発見―など、くすっと笑えてときに泣けるギャグストーリーだ。
一時的に預かるつもりが、いつしか犬との生活を楽しんでいる王島家の面々。散歩中、「風に乗りやってくる潮の匂い」に懐かしさを感じるこずえ。坂道や海を見渡す丘など「横須賀ならでは」のロケーションにも親近感が湧く。
単行本4冊の表紙絵は、三笠公園、横須賀市自然・人文博物館、東京湾フェリー、大楠山レストハウス…と、まさに横須賀ご当地。会場では、単行本の表紙絵原画や未掲載のカラー原稿約20点を中心に展示、作中に描かれた知る人ぞ知る「ご当地ネタ」も紹介する。
会期は6月26日(日)まで、観覧料は一般380円、高大生・65歳以上280円、中学生以下無料。
インスタで限定公開
特集展示に合わせて、描き下ろしのマンガ作品が4月9日から7月31日(日)まで横須賀美術館インスタグラムで公開される。詳細は同館【電話】046・845・1211