featureBanner

「海まで乗っトゥク?」 茅ヶ崎市の煤賀さん・渡邉さんが「トゥクトゥク」を無料乗車サービス

シェアする
「海や駅で見かけたらぜひ声をかけて」と煤賀さん。運転席1人に後部座席6人の7人乗り。窓が無く吹きさらしのため3密回避にも

最近、サザンビーチや茅ヶ崎市内開催のマルシェに、ひときわ目を引く、青と黄色の車両が出没しています。リゾート感あふれるバイクのような、車のような不思議な乗り物。そう、東南アジアではお馴染みの三輪バイク「トゥクトゥク」です。気になるのは、のぼり旗に記されている「無料乗車やってます」のフレーズ。「観光タクシーなの?」「なぜ無料なの?」。運転手を突撃しました!

車両背面に「トゥクトゥクモンキー」という看板を掲げ、市内を走行しているのは、今宿在住の煤賀(すすが)正人さん(42)。

横浜で会社役員を務める傍ら、土日に限り、無料乗車サービスを行っています。ライフワークとして行っており、もちろんガソリン代も車両のメンテナンス代も自腹です。

「単純に自分がトゥクトゥクを運転したくて。でも、どうせ走るなら、たくさんの人を乗せた方が楽しいなと思った」。入念に手入れされたピカピカの車体を眺めながら、宝物を自慢する少年のように笑います。

「道交法」の壁、やむなく無償に

トゥクトゥクは、日本の道交法では「側車付きオートバイ」に分類されます。陸運局で手続きをすれば、ナンバーが交付され、普通自動車免許で一般道や高速道路の走行が可能です。近年は、レンタカー会社が、3密回避やリゾート用として商品化。海岸エリアで人気が高いといいます。

しかし、「タイのようなタクシー営業はできません。運賃はもらえないので、やむなく無償でのサービスになりました」

市内幸町の「8ホテル」でも導入されていますが、宿泊客への海までの送迎サービスに留まっています。

タイ旅行で夢中に

「なんて楽しい乗り物なんだろう」

2年前にタイ旅行で体感した走行時の開放感や爽快感、遊び心のあるフォルムに心を動かされました。帰国後も忘れられず、元同僚で友人の渡邉伸和さん(38・赤羽根)に、茅ヶ崎でトゥクトゥクを走らせる夢を語り続けます。「何だか面白そう」と渡邉さんも共感。共同出資という形で、昨年9月、念願の7人乗りを手に入れました。

バイクのようなハンドル

愛知県の代理店を通じて、タイで受注生産された新車を船便で輸入。3カ月越しで名古屋港に届いたトゥクトゥクを前に、「ワクワクが止まらなかった」と語ります。

サザンファンの聖地巡礼にも

昨年冬から、菱沼の「げんき村マルシェ」やサザンビーチ、駅から海までの流し走行で、乗車サービスを展開。観光客ら市外の人はもちろん、市内在住者からも「見慣れた風景が”非日常”になる」と人気を集めています。

また、サザンオールスターズのファンを乗せて、桑田佳祐さんゆかりの土地や店を巡ることも増えてきました。「縁あって出会った人たちが楽しく過ごしてくれたり、茅ヶ崎の思い出になったら、うれしい。その結果、地域活性化につながれば」

飲食店とのコラボなど「可能性は無限大」

現時点では、収益化やビジネス化はできていませんが、SNSの活用や飲食店と観光客とのマッチングなど「可能性は無限大」とプロデューサー役の渡邉さん。また、無料だからこその面白みも感じている。「乗車した人たちが『どうやったら稼げるかな』とか『こうしたら?』などと一緒にビジネスやアプローチ方法を考えてくれるんです」

煤賀さんも「何ができるのかを考えるだけで楽しい。また、社会貢献として、コロナ禍で楽しみの場を奪われている子どもたちや、児童養護施設を訪れることも考えている。笑顔になる手伝いができたら」と語ります。

インスタグラムで活動の様子や週末の走行状況を発信中。「土日に乗車希望の方はインスタのDMで連絡を。タイミングが合えば乗車できます」

#ちがすきトップページはこちら

住所

神奈川県茅ヶ崎市

問い合わせ

トゥクトゥクモンキー

公開日:2022-08-10

関連タグ

同じ特集の記事