南足柄市千津島の長井光枝さん宅で7種類40本の野ふじが満開となり、訪れる人たちの目を楽しませている=写真。藤棚を作らずに、それぞれの木が1本立ちする立ち木つくりが特徴で、目線の高さで花の香りを嗅いだり、自然の樹形の造形美を観賞できる。
つるが伸びすぎて重なった状態や開花後の花をそのままにしておくと、翌年以降の花つきにも影響が出るため、夏や冬などの剪定作業は特に気を遣ってきた。脚立を使った作業は高齢の光枝さんには大きな負担だという。それでも続けてこられたのは「ふじの花を通した出会いに感謝の気持ちがあるから」と光枝さん。観賞に訪れた人たちから届く手紙は宝物で、大切にしまってある。光枝さんは「今年も気軽に足を運んでほしい」と話している。
ふくざわ公園そば。4月23日(土)から5月8日(日)まで一般公開。敷地裏手に駐車場有。(問)商工観光課【電話】0465・74・2111。