丹沢湖でSUP(サップ)(スタンドアップパドルボード)の利用が4月1日に解禁され、シーズンを待ちわびた愛好家で賑わっている。
三保ダムの建設により誕生した人造湖である丹沢湖は、「波や風の影響が少ない」という理由で、SUP初心者やファミリー層から支持を集めている。4月上旬は晴天が続き、早速ボードを浮かべてを楽しむ光景が見られた。
SUPとはボードの上に立ってパドルを漕いで水面を進んでいく新しいウォーターアクティビティ。丹沢湖では2017年から湖面利用が可能となり、4月から11月が出艇可能期間。人気レジャーを丹沢湖周辺の観光振興につなげようと、2年前には山北町と(公財)山北町環境整備公社が艇庫と更衣室を備えた施設を整備。愛好家の裾野拡大を図っている。
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新型コロナの流行で感染対策が叫ばれると、自然の中で密を避けられるレジャーとして注目され、昨年は1300艇が出艇するなど訪れる人が年々増えている。
同公社職員は、緊急事態宣言時に県内海岸エリアの公営駐車場が閉鎖したことで、それまで海で楽しんでいた愛好家が各地の出艇場所を探して丹沢湖を知るようになったのではと分析。「一時的な人気としないためにリピーターを増やしたい」と語る。今後は、ドローンで撮影したPR動画を町内SUP事業者のホームページに掲載し、新たな丹沢湖ファンの醸成に取り組むという。