保護者の悩みに寄り添う
会食や遊びなどを通じて、子どもと保護者間同士の円滑なコミュニケーション促進の場を提供する団体「humhum(はむはむ)」(粟倉理恵代表/矢部町)。今年からは無認可保育室の運営もスタートするなど、活動が一層、熱を帯びている。
夫の仕事の関係で大阪から引っ越しをしてきた粟倉代表が中心となり、2013年に設立した同団体。「当時、夫は仕事で帰りが遅く、戸塚に友人や知人はゼロ。まだ小さかった長男を孤立して育てている感覚で辛かった。ところが周囲を見回してみると、同じような境遇、気持ちでいる人が多いことに気づいた」。そこで保育士でもあった粟倉代表は、子育てに悩みや不安を持つ保護者らが寄り添える場(サロン)の立ち上げを決意する。矢部町の自宅近くの街山(つじやま)八幡社境内にある青少年会館を会場におおよそ週1回、サンキャッチャー作りなどを行うワークショップや手作り料理の提供を運営メンバーと開始した。
フェスで交流促進
軌道に乗ってきた14年、新たな一歩を踏み出す。戸塚公会堂で舞踏や竹細工のワークショップ、食育をテーマにしたフェスを初開催する。しかし、当日悪天候に見舞われ、集客は予定通りにならなかったという。翌15年、粟倉代表は上倉田町の男女共同参画センター横浜(フォーラム)を会場に2回目のフェスを企画、今度は多数の動員に成功した。17年からはフェス会場を谷矢部池公園に移し、同公園愛護会などの協力を受けながら自然の中で楽しめるたき火や竹を使ったおもちゃ作りなどを行っている。
誰でも集える「ひだまりひろば」やヨガ教室も開催
さらに月2回、乳児から高齢者まで誰でも集える場として「ひだまりひろば」を開設したほか、ヨガ教室(直近では4月28日(木)/午前10時半〜午後2時。参加費1200円・予約制)、そして今年1月からは無認可保育園「humhum保育室」をスタート。粟倉さんの自宅を活用し、乳幼児の預かりに着手している(月曜日は4時間2千円。火〜金曜日1時間800円)。
「私が助けられている」
自らの時間を割いてでも活動を継続する粟倉代表。その理由を「単純に楽しいし、私自身が孤独にならず助けられています。一緒にやってくれる素晴らしい仲間がいることにも本当に感謝している」と話す。
問い合わせは粟倉代表【メール】humhum2013.10@gmail.com。