産業廃棄物の収集・処理を請け負う㈱カネダ。生活環境を保全しながらごみを適切に処理し、再分別をすることで資源を循環させている。ごみ排出事業者への情報開示やリサイクル方法の提案など創業から50年以上、地域における環境保全に尽力。県SDGsパートナー企業にも登録されている。同社のオリジナルキャラクター「カネダマン」は、眉と口が矢印になっており循環型社会を表しているという。
同社が昨年から力を入れているのがDX化。「産業廃棄物処理業のDX化が遅れている」と金田勝俊社長。デジタル技術を用いた環境保全への取り組みを新たに始めた。ごみ収集車など社用車の現在地がリアルタイムで分かるシステムを導入。急発進や急加速、アイドリングなどの車両の運行状況を可視化。効率のよい移動を指示でき、ガソリンの無駄遣いも削減。導入により燃費が約10%向上したという。
さらにIT化も推進。車のナンバーを入力すると企業名や請求書など関連情報が一瞬で出力されるトラックの計量器を導入した。以前は全ての情報を手入力し、1台の計量に1分以上かかっていたため、労働時間の短縮にもつながったという。
事務所内には「SDGs図書館」と称するSDGsに関する本が並ぶ一角が。「従業員がいつでも持って行って学べるように」と金田たまみ専務が用意。環境啓発活動など持続可能な社会に向け尽力してきた同社。地域の資源循環を担う企業として今後もより地球に人に優しい事業を行う意気込みがうかがえた。