連載コーナー【15】 横浜とシュウマイと私 「なぜ『醤油+辛子』なのか」

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連載コーナー【15】 横浜とシュウマイと私 「なぜ『醤油+辛子』なのか」

令和はシュウマイの時代!その中心は横浜!と断言するシュウマイ研究家が、横浜から「シュウマイ愛」を叫び(語り)ます。あなたの中で閉ざされた「シュウマイ愛」の扉が開くかも? 

 崎陽軒をはじめ、ほとんどのシュウマイについてくる「醤油」と「辛子」。それをつけて食べることに、ほとんどの方がなんの抵抗も感じないでしょうが……実は、シュウマイのルーツである中国では、何もつけないのが一般的。では、日本ではいつ、誰がはじめたのか?残念ながら、年末に発売した「シュウマイの本」でも、3ヶ月を経た現在も、諸説には行き着いたものの、明確な答えは見つかりませんでした(情報のある方、ぜひご一報を)。

 しかし、全国のシュウマイを1100種類食べてきた経験から言うと、そもそも醤油と辛子をつけなくても、シュウマイは十分美味しいです。むしろ、その本質を隠さずに味わうことができる食べ方だといえます。そして、醤油、辛子それぞれ単体でも美味しい。むしろ、醤油だけ、辛子だけが好みという人も出てくるぐらい、完成度は高いです。

 最近のシュウマイトレンド(?)では、醤油も辛子もつけず、多様なつけだれの提案も目立ちます。その先駆者といえば「シュウマイ第七世代」の代表である「野田焼売店」。ここではにんにく醤油、ポン酢、チリマヨ、パクチー……などなど、さまざまなつけだれをいち早く提案。これがまた、シンプルなシュウマイに合うのです。一方で、他のつけだれを試すと、王道「醤油+辛子」の完成度の高さも実感できます。そんなわけで、ぜひ一度「醤油+辛子」ではない食べ方、試してみてください。

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住所

神奈川県横浜市中区

公開日:2022-05-12

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