小さな子どもがいても気軽に乳がん検診が受けられる環境を–。一般社団法人シュフレ協会(武次直美代表)が現在、屋内型のキッズパークで乳がん検診が受けられる体験会を開催しようと、クラウドファンディングを行っている。当初の目標はわずか27時間で達成し、さらなる取組の拡大をめざすという。
同協会は、心豊かに子育てを楽しめる社会づくりを目指し、子育てに関連したイベントを都筑区内を中心に横浜市内や川崎市内で行っている。
この乳がん検診の取組は「いつまでも子どもの成長を笑顔で見守ってもらうため、がん検診の受診率を上げよう」と考え、母親が子ども連れで参加しやすいようにキッズパークでの開催を企画した。
これまでにハピピランド港北店(都筑区/ルララこうほく内)とハピピランド横浜アソビル店(西区)の2施設で実施した体験会は計14回で計364人が参加した。約3割の人に要継続検査・要経過観察・要精密検査といった何らかの所見が見つかったという。
この体験会を継続的に実施しようと、6月21日にネット上で寄付を募るクラウドファンディングを実施したところ、27時間で目標の50万円に到達した。
武次代表は「友人や知人の病、自身の経験からこの取組の重要性を理解していただく方が多い。日本はまだまだ思いやりに溢れていると感じ、嬉しく思う」と話す。
今後は問診やエコー検査のほか、自己触診のレクチャーや乳がんを意識する生活習慣の啓発にも取り組むため、目標金額を150万円に引き上げたクラウドファンディングに挑戦中。横浜市内の施設で10月か11月に体験会を実施したい考え。今後の計画はホームページで公表する。