｢地域に開けたお寺にしたい｣｢コロナ禍で途切れがちだった地域コミュニティの復活を」――。そんなそれぞれの思いを一つにするイベント「まちだまんだらまつり」が７月16日（土）、小山ヶ丘の西山浄土宗 総本山 光明寺東京別院で開かれる。午前10時〜午後３時。小雨決行。入場無料。

ワークショップやステージなども

　町田市立小山中学校の隣にある同寺の境内や本堂を会場に、地元や近隣から約20の商店や団体がワークショップやグッズ、飲食販売などで出展。また、堺第２高齢者支援センターによる健康測定や、同中和太鼓部、合唱部のステージ、同寺の僧侶による子育て世帯に向けた講話が行われる。寺ヨガ、お茶席体験など有料イベントも。

西山浄土宗 総本山 光明寺東京別院

　本院は京都府長岡京市にある紅葉の名所として名高い寺院で、「そうだ、京都行こう。｣のフレーズで注目を浴びたＪＲ東海のＣＭロケ地としても知られる。東京別院は２０１４年に、同寺の関東近辺にいる檀家の血縁者が参拝しやすいようにと建てられたという。そのため檀家以外との交流がなく、近隣住民からも「存在は知っていたが、どういう寺なのかわからない」という声が上がっていた。

　同寺では地域とつながり、「本来あるべき寺の形」にしたいと市に相談。市の担当者から「まちだ〇ごと大作戦」などで地域活動をしていた小山ヶ丘在住の安倍正浩さんに声がかかり、実行委員会形式で今回のイベントを企画した。「コロナ禍で、こうしたイベントも２年ぶり。思い付きで呼びかけたのに多くの団体が参加してくれる。お寺の申し出をきっかけに、各団体同士の横のつながりを強化したり、地域の人たちに喜んでもらえたら」と安倍さん。