御幸の浜海水浴場で7月16日(土)から8月21日(日)まで、海の家が3年ぶりに開店する。御幸の浜で40年以上、唯一営業を続けてきた「海の家サンシャイン」を地元飲食店が引き継ぎ、小田原の海にかつての盛り上がりを呼び戻す。
海の家を継続し運営するのはライブラウンジSPATS(小田原市栄町)。開店計画は御幸の浜の海水浴場の開設が決まった5月末に始動。同店のオーナーバーテンダーを務める福田眞章さんが中心となり準備が進められた。
店舗名は「BeachHouse SunShine(ビーチハウス サンシャイン)@Bar SPATS」と旧店舗の名残も。その一方で、バーカウンターを設置するなど「海の家らしからぬ運営」を目指す。海までのタクシーの領収書1枚につき1ドリンクをサービス、FMおだわらで毎朝海の状況を生中継するなど独自の運営体制だ。
福田さんは「海の家は閉鎖的なところがあるが、そのイメージを払拭したい。まずは海に来てもらい、その後は街を回遊してほしい」と話す。
最後の海の家
1978年、ウインドサーファーたちが始めた「海の家サンシャイン」。市によると、多い時で10軒以上が開店していた。2007年の5万5千人をピークに海水浴客は減少し、後継者不足も重なり海の家は減っていった。19年、最後の1軒になるまで運営を続けた佐藤春海さんは「高齢化が進み運営が厳しくなった。メニューや運用形態が全く変わると思うが、SPATSさんらしい運営をしてもらえれば」と期待を寄せる。
営業時間は午前10時〜午後7時。海水浴場は午前9時〜午後5時まで。
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