『箱根大文字焼き』伝統を守るため、2022年8月16日に向け地域一丸で準備が進む!

シェアする

PR・イベントは終了しました。

『箱根大文字焼き』伝統を守るため、2022年8月16日に向け地域一丸で準備が進む!
火が燃え移らないように、足を踏ん張りながら急斜面で草を刈る

真夏日となった6月29日。箱根町宮城野の明星ヶ岳で、8月16日(火)に行われる観光行事「箱根大文字焼」の準備が地元の有志ら41人によって行われた。

強羅から望む大の字

箱根大文字焼は1921年に始まり、2022年で101年目。標高924mの明星ヶ岳の山腹に描かれた「大」の字は、一画が約108m、二画が約162m、三画が約81mあり、斜度40度の急斜面に広がる。

準備から本番の点火にかけて、宮城野青年会が実働を担っている。かつては30人以上が参加してたが、近年は5人ほど。そこで昨年から、強羅観光協会の呼び掛けで旅館経営者や従業員、飲食店経営者らの有志が加わり、伝統を守っている。

働く人同士の交流も

準備は主に、松明に使う箱根篠竹の刈り取りや、「笹ぶり」と呼ばれる葉を落とす作業、松明作り、大の字周辺の草刈りなどを10回ほどかけて行う。この日は朝8時過ぎに登山口を出発し、9時半ごろに全員が現場に到着。2時間かけて笹ぶりや草刈りを行った。

ホテルに勤務する茨城県出身の染谷光里さん(26)は「傾斜がきつく、無心で登った。最初に造った人たちも、守り続けてきた人たちもすごい」と、草刈機を初めて握り作業に没頭した。また、北海道出身の木村優輝さん(25)は「地元の方や、同じ地域で働く方々と、気さくに話しができてコミュニティが広がった」と話した。

刈った草を運び出す中村会長ら

2人のように、箱根で働く人には他県出身者も多い。青年会の中村親良会長(25)は「同世代もたくさん参加してくれてうれしい。作業は大変だが、責任を持って後世につなげていきたい」と笑顔で汗をぬぐった。

  • 大文字焼当日は、コロナ禍で中止していた強羅の露店も3年ぶりに並ぶ予定。強羅観光協会の倉田義巳会長(63)は「観光客への宣伝活動も今年は再開できる。花火も打ち上げるので、賑やかに楽しんでもらえたら」と話した。

開催日

2022年8月16日(火)
箱根大文字焼 19時30分点火予定

住所

神奈川県足柄下郡箱根町明星ヶ岳

ホームページ

外部HPリンク

公開日:2022-07-21

関連タグ