障害者向けグループホーム『宮前かぐやの里』内は、笑顔の似顔絵描き・畳ショージさんワールドです。玄関には石ころアート、各利用者さんの自室ドアには似顔絵、食堂入り口には笠地蔵の大きな額-。ショージさんの師匠、黄桜酒造の河童の漫画絵で有名な小嶋功さんの絵もお借りしました。
ホームに入居したらまずは地域デビューから。通院や散髪、野川のＧＥＯでＤＶＤレンタル、みんなで有馬病院でワクチン接種、先日の選挙では投票所の南野川小学校まで歩いて行きました。それぞれ、通勤途中に聞いた街頭演説等で誰に投票するかは決めていたようです。少し緊張気味でしたが帰るころには、みんな笑顔いっぱいでした。川崎信用金庫有馬支店では入出金の練習など、最初は職員同行から「できる事は自分で」と、一つひとつ自立につなげていきます。
コロナ前は地域イベントやカラオケなど青春を謳歌。やっと今の生活にも慣れ、寄り道せずまっすぐ帰宅するなど、おうち大好きな生活になり、生活様式が変わってきていることを実感しています。ここ宮前かぐやの里に流れる風は…一昔前のテレビドラマ「ひとつ屋根の下」みたい。
近々、小島功さんの河童の絵を館内に展示予定。次回のかぐやの里だよりを乞うご期待-。／文・渡邊寛美理事長
