初の作品展開催
三浦市立中学校に勤務する美術教員たちが8月27日㈯・28日㈰、三浦市民交流センター(ベイシア三浦店2階)で初の作品展を開く。教鞭をとる傍ら、プライベートな時間を削って創作活動に励んできた3人。個性あふれるイラストや絵画、立体作品など50点以上を一堂に披露する。
個展からおまけ的へ、そしてグループ展へ
発起人は初声中美術科教諭の上田博幸さん(42)。「個展をやるなら40歳の節目に」と3年前、アートの道を志してからあたためてきた作品を市民交流センターに展示した。砂利を用いた「おじゃり様」シリーズは「可愛いキャラにほっこり」と来場者から大きな反響を得た。また、南下浦市民センターで年1回開催する市内3中学校美術部所属の生徒による合同展では「おまけ的に」と上田さん含む教員やOBたちの作品をブースを設けて並べると毎回好評だった。
「それなら今度は先生たちでグループ展をやったらどうか」。同じく美術を指導する南下浦中の松木整さん(35)と三崎中の内田爽さん(25)に声を掛けると二つ返事で賛同してくれた。
得意とする世界に没頭
本展に向けて放課後や休日、出勤前の朝など、空き時間を使ってコツコツ作業。精彩に富んだ色調の油絵や水彩画、アクリル画、デジタル画、まんが、フィギュアといったそれぞれが得意とする世界に没頭中だ。制作期間2年に及ぶ大作もある。
「生徒や保護者に『どんな絵を描くんですか』とよく聞かれる。アートは自己表現。作品に触れることで普段見れない先生の一面を垣間見てほしい。そして何より美術の楽しさを感じてくれたら」。3人の声は熱を帯びた。

テトロン素材の版に専用の黒い絵の具を印るシルクスクリーン
展示は27日午前9時から午後9時、28日6時まで。シルクスクリーン無料体験もあり、Tシャツやエコバッグなど持参品にA4サイズ程度で黒1色の印刷ができる(5種類用意)。詳細は上田さん090・7180・4097