平塚市美術館では、10月1日(土)~11月27日(日)の期間、市制90周年記念展として、企画展「わたしたちの絵 時代の自画像」を開催します。
この展覧会は、バブル崩壊以降、新型コロナウィルス感染症、さらには戦争や様々な環境問題など社会問題が山積する厳しい状況のなかで、みるものと同時代に生きる現代作家が、さまざまな立場で社会と向き合い制作した作品が展示されます。みるものが共感する作品や現代社会の諸問題をテーマとして我々に寄り添う絵画作品約80点から、私たちの今を振り返るきっかけとなる展覧会です。また、社会の中で美術にできることはなにか、美術が我々にもたらしてくれることとは。そんな美術の役割を思い返し、復権させる一助としたいという想いが込められています。
作品をみて、共感したり、心をざわつかせることは、自分や社会を見つめ直す動因となり、今やこれからの社会を生き、未来への道を切りひらく糧になるでしょう。
本展出品作家
自らを見つめ困難な時代を生きる我々や作家自身を表現した作家
- 石田徹也
- 大木雄二
- 佐藤忠
- 重野克明
- 村上早
- 谷原菜摘子
- 山本雄教
山本雄教《757 円の男》2021 年、作家蔵
村上早《嫉妬-どく-》2020 年、高橋龍太郎コレクション蔵、撮影:コバヤシ画廊
谷原菜摘子《Family Portrait》2017 年、札幌宮の森美術館蔵、©Natsuko Tanihara, courtesy of MEM
石田徹也《コンビニエンスストアの母子像》1996 年、当館寄託
環境やごみ問題、エコロジー、原発ほか我々を取り巻く諸問題を扱った作家
- 石川美奈子
- 五島三子男
- 田中武
- 松本亮平
- 養田純奈
- 米山幸助

松本亮平《鶴の行列》2022 年、個人蔵

田中武《斉唱~神7の唄~》2017 年、西治コレクション
期間中には、学芸員によるギャラリートークにくわえ、出品作家による公開制作やワークショップも予定されています。(各イベントの詳細は平塚市美術館のウェブをご確認ください。)