2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の舞台である神奈川県。実は、その中西部に位置する秦野市にも、この「鎌倉殿の13人」のゆかりの地があるのです!
今回、秦野市×スルガ銀行(株)の企画「はだくる」で、自転車好きの市職員2人が秦野市内のゆかりの地を巡ると聞き、記者も一緒に密着取材してきました!
楽しい学びあり、おいしいグルメあり、でもかなりハードなスケジュールに2人もさすがにお疲れ気味…!?果たしてどんな旅が待ち受けているのか。前編に続き、秦野ならではの里山を巡った後編スタートです!
スポット一覧
8. はだの歴史博物館
9. 丹沢ベーカリ
10. 柳川山 不動院
11. 孫佛山 観音院
12. 頼朝はん
13. 山守茶屋 杜のとうふ工房三河屋
14. 農家レストラン 秦野どぶろく家
8. はだの歴史博物館
夏の日差しが照り付けるなか、汗をかきつつたどり着いたのは「はだの歴史博物館」。
秦野市指定史跡の桜土手古墳群の中にあります。2020年11月、秦野の歴史と文化をテーマとする総合的な歴史博物館としてリニューアルオープンしました。
- 取材メモ/館内では企画展も行われていて、取材時は表丹沢に関する展示が行われていました。さまざまなテーマで実施される企画展も要チェックですね!
秦野の歴史や山の知識をゲットして、次の目的地に向かいます。
9. 丹沢ベーカリ
ここでちょっと寄り道して、「丹沢ベーカリ」で腹ごしらえです。
店内には美味しそうなパンが並んでいます。どれにしようかな?と悩む2人。
外のベンチでひとやすみしつつ、パンを頬張ります。
- 取材メモ/小麦は秦野産ゆめかおり、水は秦野のおいしい水を使い、すべてのパンを粉から作っているそうです。
元気をチャージしたら、ここからは坂道続きの道に挑みます。
次に向かったのは不動院です。「本当にここでいいのか…」という道を走り続け、ようやく入り口を発見!
周辺MAPはこちら
10. 柳川山 不動院
木々に囲まれた不動院。とても雰囲気があります。
江戸時代には本堂や庫裡もあったそうですが、明治時代に焼失し、今では不動堂のみが残っています。
本尊は体が白い姿をしているという珍しい不動尊「白體不動明王(はくたいふどうみょうおう)」。曽我兄弟が父の仇を討つために祈願に通い、「おふどうさま」に願文をささげたと言われています。
- 曽我兄弟…建久4年(1193年)に源頼朝が富士で行った巻狩りの際に、兄・曽我十郎祐成と弟・五郎時致が父の仇である工藤祐経を討ち果たしました。日本三大仇討ちの1つと言われています。
願文は現在、不動院を管理する「観音院」に保管されていると知り、そちらに向かいました。
11. 孫佛山 観音院
この観音院は鎌倉時代初期には比叡山の末寺だったそうです。
戦国時代は、三廻部村(みくるべむら)の金沢というところから砂金が見つかり、鉱夫が集まり大変栄えていたと伝わっています。
- 三廻部のいわれ…源頼朝公の妻・政子が安産祈願のため大きなお腹で訪れ、一晩に村のすみからすみまで3回まわることにした。そんな出来事から集落の名が三廻部になったという話も一説にあるのだとか。
こちらが曽我兄弟の「仇討の願文」。通常は非公開ですが、この日は宮本知信住職(28代)のご厚意で見せていただきました。 ※一般見学は宮本住職がいらっしゃれば対応可能とのこと(事前にご連絡することをおすすめいたします)
「はよう 大なをとこになり かたきくどうすけつねをうち申たく候」などと書かれています。
- 取材メモ/この観音院にはかつて「頼朝はん」にあった頼朝座像も安置されており、そちらも見学させていただきました。
ところで「頼朝はん」とは?お話をお聞きし、今度は興味をそそられ、行ってみることにしました。畑の中にあるとのことで、入り口を探しウロウロ…。
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「頼朝はん」に向かう入り口はここ!かみちゃん号(上地区乗合自動車)のバス停「みくるべ榎戸」近くです。この先は自転車でいけないため、愛車を置いて徒歩で向かいます。
しばらくすると「頼朝塚」と書かれた立札が。これに従って歩いて行き、突き当たりを右、続く突き当たりを左に歩いて行くとありました!
12. 頼朝はん
- 取材メモ/「頼朝はん」と呼ばれる石碑です。「武皇嘯源大居士(ぶこうしゅくげんだいこじ)」と書かれた戒名らしき文字と頼朝公の亡くなった年が記されています。
「こんなところに、こんなものがあるなんて知らなかった」と驚く2人。さらに秦野のことを知ることができたようです。
さて、そろそろ日も傾いてきました。鎌倉殿ゆかりの地を巡る旅もそろそろ終わり。最後を締めくくるなら…、そう!疲れを癒す旅グルメ!
というわけで、次なる目的地に最後の力をふりしぼって向かいます。
13. 山守茶屋 杜のとうふ工房三河屋
やっぱり地元の美味しいグルメが食べたい!と訪れたのは「県立秦野戸川公園」のすぐそばにある「山守茶屋」。ここは、秦野名水を使ったお豆腐を作っている店主が経営しています。
オススメは「飲むお豆冨 TAHO」とのことで、それを注文。他にもいろいろメニューがあったので現地でチェックしてみてくださいね。
14. 農家レストラン 秦野どぶろく家
そしてここまできたら、最後まで遊びつくそう!と2分程坂道をのぼると、ありました「農家レストラン 秦野どぶろく家」。ここではジビエ料理が食べられるほか、手作りの梅ジュースなど、農家が経営するお店ならではのものが食べられます(土・日のみ営業)。
この日はジビエホットドッグをいただきました。臭みもなく、しっかりした味が美味しいです!
外に出るとすっかり夕日色に染まる街と山々。「はだくる」企画、これにて終了です。お疲れ様でした~!
【パンフレット版】鎌倉殿×秦野ゆかりの地めぐり
パンフレットは秦野駅、渋沢駅、東海大学前駅、鶴巻温泉駅、公民館、市役所等で手に入ります。以下表面・裏面リンクをクリックすると印刷もできます。