本格的な山登りは初めてというの方にもにもおススメ。初心者女性&子連れで「鍋割山稜コース」にチャレンジしてみました。
初心者だって、子どもだって楽しめちゃう「ちょっとがんばる」山登り。大倉から鍋割山を目指す「鍋割山稜コース」は、丹沢のコースの中でも登り易いと人気ルート。
今回は女性初心者たちと登った際の様子と、子ども(小学校低学年)との山行をまとめて紹介。標高1272mから秦野市内を一望できる景色と、この山登り最大のご褒美?山頂名物「鍋焼きうどん」を楽しみにレッツゴー。
もくじ
・まずは気軽にハイキング気分でスタート
・「後沢乗越(うしろざわのっこし)」を目指して
・山頂で絶景を見ながら食べる鍋焼きうどん
初心者でも楽しめる登山&ハイキング 鍋割山に登って鍋焼きうどんを食べよう!の巻
鍋割山稜コースに挑戦!まずは気軽にハイキング気分でスタート
まず大倉から「二股」をめざします。とりあえずここまでは、はっきり言って「山登り」ではなく「ハイキング」。「ゼーゼー、ハーハー」息があがることはありません。
途中で看板を見つけて「えー、もうこんなに歩いたの!」。まだ本格的に登り始めてもいないのに、すでに1時間以上歩いてすっかり充実した気分になります。
林道歩きはまだちょっと続きます。日差しが強いとかなり暑さをかんじるものの、木陰に入れば吹き降ろしてくる風は心地よく、深い山の緑と隣を流れる清流からのマイナスイオンはたっぷりで、とても気持ち良い。このあと登りが待っていることをすっかり忘れてリラックス。
いくつか沢にかかる小さな橋を渡って進んでいくと、何やらペットボトルが何本も置いてある、ちょっと不思議な光景が現れてきます。
ある種、名物!?のボッカの協力用ペットボトル。
これは?そう、これも鍋割山稜コースのある種の名物なのです。このペットボトルはボッカ(荷物を担ぎ上げること)の協力のお願い。体力に余裕のある人は、山頂の山小屋「鍋割山荘」で使う水を持ってきてくださいというもの。
私たちがいただく予定の「鍋焼きうどん」も、誰かが持って行ってくれた水のおかげで食べることができるのだと思うと、協力せずにはいられません。
「よし、俺も担ぎ上げるか!」と、リュックの中に2リットル?のペットボトル3本を詰め込ん背負ってみると、やっぱりちょっと重い。そんな気持ちを悟られないよう、にっこり笑って「さぁ出発」。ここからいよいよ本格的な山道がはじまります。
「後沢乗越(うしろざわのっこし)」を目指して
沢沿いを少しだけ歩くと出てくる道標の通りに進んでいけば、迷うこともなないでしょう。整備された登山道は危険な箇所もないので、初心者や小学生でも安心して歩くことができます。
頑張って登ります。
汗をかきかき、まず目指したのが「後沢乗越」(うしろざわのっこし)。ここは栗ノ木洞方面からの登山等との合流地点。
ちなみに「乗越」とは登山用語で峠のこと。稜線上の凹みを鞍部(あんぶ)とかコルとか言い、乗越と鞍部が同じ場所にあたることが多いのだとか。乗越という名称で言えば木曽駒ヶ岳の「乗越浄土」や剱岳の「別山乗越」などが有名です。
後沢乗越の道標に出てきた「鍋割山1.7㎞」の表示。「あとちょっとじゃん」と思ってみたものの、ここからおよそ1㎞は、高低差もかなりあって歩きごたえも十分。
ちょっと画像では伝わりづらいかもしれませんが、結構な登りです。
まだまだ続く登り道、息があがります。「ガンバ、ガンバ。こっからだよ、こっからこっから」と声をかける。でもみんなモモもやふくらはぎはパンパンに。
コースの途中にはハシゴもでてきますが、手を使って慎重に昇れば子どもでも大丈夫。むしろちょっとした冒険気分味わえます。
晴れればこんな感じ。これはこれで素晴らしい。
途中、景色が広がった視線に広がる雄大な相模湾。「あー、来てよかった」
「この木道を過ぎればあとすこし。頂上は目前だよ」と励ます。
あと少しと思えば元気が出るもの。スタスタ登っていきます。
山頂で絶景を見ながら食べる鍋焼きうどん
そして…、ついに山頂に到着。「よく頑張った」と、どこかで聞いたことがあるようなセリフで声をかける。日頃山登りの時は、フリーズドライの食品にチョイ足ししたり、簡単な調理をしたりするのするのですが、今回は目的の一つ、名物の「鍋焼きうどん」を食べることに。
天ぷら、タマゴにシイタケ、野菜と具だくさんでボリューム満点。「いやー、満足」。身体から抜けた塩分とエネルギーを再びチャージします。
こんな景色もみられて「ちょっぴりしんどかった」けど充実した一日となったようです。
というわけで、アウトドア大好きライターが行ってみた鍋割山稜コースでした。神奈川県秦野市は初心者向きのハイキングから本格的な登山まで、様々なアウトドアが楽しめる神奈川県有数の夏休み穴場スポットです。今年の夏、どこにお出かけしようと悩んだら是非一度お越し下さい!
行って来た人
アウトドア大好きライター
休日はアウトドアを楽しむ52歳。丹沢の麓秦野市に住んでいるため、地元丹沢をフィールドに主にソロトレッキングを楽しんでいる最中。だんだんと山歩きの魔力に引き込まれている。現在の目標は子連れの「テント泊」。木曽駒ヶ岳や八ヶ岳…、親子で無理なく登れそうな山を選んで挑戦するのが密かな野望。山の他に釣りにも親しんでいて、キハダマグロからシロギスまで、美味しい魚を追いかける。とにかく外で遊ぶのが大好き。やりたいことはまだまだいっぱい!