小田原市在住の小説家・椰月美智子さんの新刊『きときと夫婦旅』で画家・横井山泰さんと地元コラボ!

シェアする
装画の原画を前に新刊を持つ椰月さん(左)と横井山さん

菅野美穂さんら主演で映画化もされた小説『明日の食卓』(2016年刊)などを手掛けた小田原市在住の小説家・椰月美智子さん(52)の新刊『きときと夫婦旅』がこのほど、双葉社から発行された(四六判・1760円)。カバーイラストは同じく市内在住の画家・横井山泰さん(46)が描き、地元コラボとなっている。

「きときと」は富山弁で「新鮮な」という意味。ところが物語に登場する夫婦は、新鮮とは真逆の倦怠期の真っ最中。家出した息子を追って、富山へ向かう中で、夫婦の本音がぶつかりあうドタバタロードノベルだ。

横井山さんは、動物をモチーフにした画風や鳥の目から見たまちを描く鳥観図などを発表している画家。8年前に小田原市内で開かれた横井山さんの個展に椰月さんが訪れたことをきかっけに交流が生まれ、椰月さんは3年前から絵画教室にも通うように。昨年末、椰月さんが『きときと夫婦』の発刊を準備していた際に、横井山さんのアトリエでふと絵が目にとまり、表紙のイメージが頭に湧いた。「本の装画は、普段は編集者に任せきり。でも今回は推しに推させてもらった」(椰月さん)。

名所・名物随所に

小説には、富山県内の観光名所や鉄道なども登場し、旅の要素も見所の一つ。横井山さんは「表紙の依頼に驚いたが、とても光栄なこと」とすぐに快諾した。小説を読みながらイメージを膨らませ、約2カ月かけて、赤い鉄道が印象的な氷見線や富山の古い街並みを背景に親子3人を描いた。さらに、カバー下などにも物語に関連する駅弁などのイラストが描き込まれており、2度、3度楽しめる内容となっている。椰月さんは「イメージ通りの装画になり、うれしい」と完成を喜び、横井山さんは「読むだけでも旅した気分になれる小説」と話した。

原画は、9月に計画されている横井山さんの個展にも展示される予定となっている。

住所

神奈川県小田原市横井山アトリエ

費用

『きときと夫婦旅』1760円

公開日:2022-09-10

関連タグ