横浜市緑区、新治市民の森の谷戸にある田んぼでは現在、5体のかかしが設置され、稲穂を見守っている=写真。かかしを作成、設置した新治谷戸田を守る会の安田幸治会長は「かかしを置くとやはり雰囲気が違う。イベントに参加してくれた人はもちろん、散策路を訪れた人でも見ることができるのでぜひかかしを見に来てもらえたら」と話す。
かかしは田んぼを管理している同会が毎年作成し、設置している。今年は8月上旬に同会の会員約20人で作成し、田んぼに設置した。安田会長は「ここの田んぼは不思議とスズメがほとんど出ない。かかしの効果もあるのかもしれないね」と笑う。また、今年は日照りも良く、病気にもならずに順調に稲が育っているという。
同会では毎年、地域の親子を招いて田植えからかかし作り、稲刈りまで行うイベントを実施してきた。しかし昨年からは新型コロナウイルス感染拡大防止のためかかし作りは同会の会員だけで行なってきたという。安田会長は「コロナ禍に入ってからは外部の方と一緒にかかしを作ることができていないが、落ち着いたらまた、地域の子どもたちにも作ってもらいたい」と思いを語る。