横須賀市の「上町地区」はヴィンテージ&アンティークの街化進む?〝古い〟ニューフェイスが続々

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横須賀市の「上町地区」はヴィンテージ&アンティークの街化進む?〝古い〟ニューフェイスが続々

横須賀中央駅から平坂を上った先にある上町。以前のレアリアレポートで、『三浦半島の数ある町の中でも屈指の文教地区・上町。古書店があり、商店街を見下ろす高台には図書館や博物館も。コロナ禍以前は本にまつわるイベントで盛り上がりを見せるなど、「本」と深い繋がりのある街です。』

と、ご紹介しましたが、この1~2年ほどで古道具、ヴィンテージの古着、アンティーク雑貨やアクセサリー、家具などを取り扱うお店が増え、また新しい一面を見せ始めています。買い物をしていて、車で走っていて「あれ?こんなところにおしゃれなお店が!」と気づいた方も多いかもしれません。

駅近・開業しやすい・趣ある街並み

まずは、上町商店街のことなら連合会会長の高梨治さんに聞け!というわけで、お話を伺いました。

「たしかに増えてますね。バス通りだけでも数軒ありますよ」

おぉ~、やっぱり!

横須賀中央駅から徒歩圏内、比較的借りやすい(開業しやすい)賃料、看板建築などレトロ感あふれる街並みなどにメリットや価値を感じてくれ、選んでくれたのでは?とのこと。なるほど、街の良さを見いだした新しいオーナーの手によって、これまでおりていたシャッターが次々に開き始めています。

ヴィンテージ古着店に直撃取材してみた

「話を聞くならここへ行ってみたら?」と高梨さんに教えてもらい、やってきたのは【From the Morning】というお店。平坂の頂上にある何ともかわいらしい佇まいが特徴的で、きれいにリノベーションされているなかにも、かつて呉服屋だった名残りを所々に感じます。

ショーウィンドウも元呉服屋の名残り

突撃取材にも関わらず快く対応してくださったのが、オーナーの向野竜平さん。まだ20代後半という若さですが、上町でお店を始めて1年10カ月ほど。じつは11月3日に250mほど離れた場所から移転し、リニューアルオープンしたばかり。「洋服をフラットに楽しめるように」と、店内にはブランドの有無や年代、性別、国などに関係なく、向野さんのセンスが光る品々がずらりと並んでいます。

商品の中には100年以上前の洋服も

もともと上町にあった知り合いの店に通っていたところに良い空き物件と出会い、それまでの飲食業から一転、服好きが高じて開業を決意したのだそう。すごい行動力!今ではSNSや口コミを見聞きして、「同じように上町で自分の店が持てないか…」と“先輩オーナー”の話を聞くべく、若い人たちがふらりと店先にやってくることもあるのだとか。

「この先の場所でも私より年下の子が開店に向けて準備しています」。これはまだまだ街が変わりそうな予感大ですね。「これからもっと若い人が増えたらいいですね。駅から近いけれど、ゆったりとしたローカル感があって、周囲の皆さんもあたたかいんです」と、向野さんは上町地区の良さを笑顔で話してくれました。

From the Morning 12:00~19:00 月曜休み

ヴィンテージやアンティークのお店だけでなく、周囲にはバーバーショップやカフェも出来ており、個性的な新店が多数。また、うわまち病院が2025年3月(予定)に移転し、市は医療・看護系大学の誘致を進めていることから、街がどう変わっていくか楽しみですね。

うわまち病院 移転後に医療系大学誘致

https://www.townnews.co.jp/0501/2022/09/02/640265.html

みなさんも実際に歩いて、上町の魅力を再発見してみては?

古い道具や雑貨を扱う新店。写真のみOKをいただいたのでヒントを参考に行ってみてください

住所

神奈川県横須賀市上町

公開日:2022-11-03

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