横浜市緑区の新治里山公園・わら馬のふき替え完了  地域住民ら約50人が参加

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横浜市緑区の新治里山公園・わら馬のふき替え完了  地域住民ら約50人が参加
納屋に収まるはるちゃん(緑区役所提供)

 新治里山公園で地域住民から愛されてきたわらアートの馬「はるちゃん」の公開ふき替え作業が11月29日から行われ、12月7日に完了した。ふき替えには地域住民や区職員など約50人が参加。緑区区政推進課の田村健太郎さんは「はるちゃんは地域で愛されている存在。ふき替えられて良かった」と話した。

 はるちゃんは2019年、緑区制50周年記念事業「わらアート」で制作された緑区産のわら・竹でできた馬の作品。区内小山町の田んぼで展示されたのち、新治里山公園内旧奥津邸の納屋で保存されてきた。しかし制作から3年以上が経過し、損傷等が目立っていたため、わらのふき替えが必要になった。

 一方でわらの調達は困難であり、当初はふき替えの予定は無かったというが、今年JA横浜が創立20周年記念事業として十日市場で制作した「田んぼアート」(色の異なる稲を使い、田んぼに模様や文字を描くもの)で使用したわらを譲り受けることができたため、ふき替えが決定した。

 今回ふき替えに使用したわらや竹は全て緑区産。ふき替え作業では、新治谷戸田を守る会や鴨居原市民の森愛護会のメンバーらが竹などの材料提供・ふき替え作業の手伝いを行ったほか、新治里山交流センターの竹クラフト部会が竹の加工、美術作家の松本勇馬さんが設計・制作に携わった。また、現在開催中のストリートアートイベント「十日市場ヤーンボミング2022」の一環で、はるちゃんにカラフルなマフラーが着せられた。同公園の管理を行うNPO法人新治里山「わ」を広げる会の原洪代表理事は「今回はわらを編む作業を担当した。地域の方から愛されているはるちゃんの修繕に携わることができて良かった」と振り返った。

作業をする松本さん

 緑区制50周年記念事業では亀も制作されており、イベント終了後は鴨居原市民の森で展示されてきた。しかし屋外に設置されていたことで朽ちてしまったという。そこで今回、新治の馬をふき替える計画が始まったことをきっかけに、屋根を設置することを条件に鴨居原市民の森の亀も新たに制作されることが決定。

住所

神奈川県横浜市緑区 新治里山公園

問い合わせ

新治里山公園

公開日:2022-12-21

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