三ツ境駅そばにある河上電気商会=笹野台1の1の31=の店内の一角にギャラリーがある。「写真好きの人がいろんな人に作品を見てもらう場になれば」という店主の河上格(いたる)さんの思いで、15年ほど前から始まった”街角の画廊”。今ではアマチュア写真家らの交流場になっている。
同ギャラリーには常時、20〜30程度の写真が展示されているほか、革小物などの作品も飾られている。日曜日には絵画教室も開かれ、足を運ぶ人も多い。オープンしたのは15年ほど前。20年前までは両親が営む電器店やたばこ販売店と隣接した、河上さんが営むレコードショップがあった。しかし、時代の流れとともにレコードが売れなくなり、「気が付けばガラクタ置場になっていた」という。しばらくシャッターを閉じていると、通りがかりの知人から「写真の展示をしてみては」と提案があった。「私も以前勤めていた鉄道会社で写真を撮る機会が多くあってね。興味があったので」。現在も電気店は既存客からの修理を請け負うなどしており、展示作品は定休日の木曜日以外は見学することができる。作品は教室に通って写真を学ぶ人から、同所でのみ展示する人までさまざま。「先生のアドバイスなど無しに、自分が思うがままの写真を撮影し、展示できるのが楽しい」と好評だという。
河上さんは「それぞれの個性・感性で撮影した写真が飾られています。毎回、飾ることを楽しみにしている人たちを大事にしていきたいです。あと、若い人も取り込めたら、さらに面白いかもしれないね」と笑顔を見せた。