慣れや我慢で乗り切ってしまうこともある「頭痛」。本鵠沼にある湘南鵠沼脳神経クリニックの大貫知英院長は「頭痛は放置しないで」と警鐘を鳴らす。
頻度は少ないながらも脳卒中や脳腫瘍、血管にダメージを受けることで生じる解離性動脈瘤などの可能性もあるからだ。血管へのダメージは首を反らせたり、ひねったりするだけで生じることも。「30代の若い方でも起こります」と大貫院長。「後頭部などに違和感を感じたら気軽に相談してほしい」と訴える。
他方、片頭痛で悩む人には「当たり前と諦めてほしくない」と話す。同医院では注射による抗体医薬を導入。治療を始める人も増えており、子どもの頃から付き合ってきた片頭痛から開放されたという声も届く。「生活の質を上げるためにも、不調は放置しないことが一番です」と大貫院長。
冬季は脳卒中に注意を
本格的な寒さが到来している今は、脳卒中に注意が必要。「脳卒中は早期発見と早期治療が大切。違和感に気づいたら早めに受診をしましょう。何事もなかったのなら、不安が取り除けたということ。それで十分」と大貫院長は微笑んだ。