「バスに新たな息吹を」まるで動くワンルーム(株)三浦観光バスがSDGs活用に

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「バスに新たな息吹を」まるで動くワンルーム(株)三浦観光バスがSDGs活用に
「BLANS」の外観と車内で幼児と交流する小松さん

 かつて冠婚葬祭など送迎用として使われたマイクロバスを一つの空間にカスタマイズした「BLANC BUS REBIRTH PROJECT」が2月24日、鎌倉市深沢地区で初始動した。

 (株)三浦観光バス(上宮田)で常務を務める根岸辰也さんが手掛けた。バス会社は一般的に、エンジンがかかりづらくなったり、異音がしたりすると、故障する前に海外に売りに出すケースが多いという。そこで「また違った役割を与えてSDGsに繋げられないか」と構想から約2年。29人乗りバスの運転席と助手席以外の座席をなくし、エアコンや電源、ソーラーパネルを設置。6畳ほどのスペースを「動くワンルーム」として活用することに決めた。

 この日は、未就学児に発達支援などを行うNPO法人「ADDS」が利用。保育士が子どもと遊びながら、母親の悩みにアドバイスした。共通の知人だった鎌倉エフエム放送(株)パーソナリティの小松あかりさんを通じてBLANCの存在を知ったという同法人の河野彩佳さんは「親子が身近に来られる場所として今後もイベントを開きたい」と笑みをこぼした。

 根岸さんは「物販店舗や災害時に暖を取れるコミュニティ拠点としてなど、使い方は色々ある。たくさんの方々に知ってほしい」と前を向いた。

住所

神奈川県三浦市(株)三浦観光バス

公開日:2023-03-13

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